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文化・芸術

フェルメール 光の王国展

Art exhibition "Vermeer's Kingdom of Light"
2012年4月26日

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Olympus XZ-1

東京出張の折に,「フェルメール 光の王国」展を見に行きました。実物ではなく,創作当時の色彩などを最新技術で復原したre-create作品の展示です。会場内はフラッシュを使用しなければ撮影可でした。ヨーロッパの多くの美術館もそうですね。日本は撮影禁止が多いのは人口密度が高すぎるのかな?

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照明は各作品を正面上方からスポットで狙うシンプルなもの。影もできず反射も気にならないきちんとしたものでしたが,フェルメールの絵画の多くはサイドライト,側方からの光なので,会場の照明もその方向に合わせて斜めから当ててくれるとさらにリアリティが増しそうなのですが。

ヨーロッパの教会に描かれた絵画は画家にもよりますが,窓からの光によるのと同じ方向の陰影を意識して描かれたものがあり,実空間と一体となったリアリティが感じられるものがあるのです。

順路の終わりの方にはこんなしかけも。

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糸を張っての遠近法はフェルメールの解説ではおなじみですね。

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リ・クリエイト作品は販売もされていましたが,なんと言っても一番人気はやはりこちらでした。

芸術工学会秋期大会

Autumn meeting of Design Research Association
2010年11月13日

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Panasonic GF1, G14-45mm

芸術工学会秋期大会は研究発表を中心に,特別講演もあります。環境設計系の発表も全国からかなりの割合を占めているのですが,なぜか九州大学からは少ない・・・今回も私の発表だけでした。写真は神戸芸工大の齋木研からの発表風景です。

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今回,楽しみにしていたのが会場校の理事長である有馬朗人先生の講演。物理学の研究に文化背景がどのように影響しているか,という仮説ですが,分野は違えど国際学会などではよく感じる話です。

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芸術工学会らしく,研究発表に合わせてデザインされた作品の展示もありました。デザインはできる,ニーズもある,ただデザインというプロセスをどのように社会に普及するかという手段が欠けていると強く感じます。この点について資本主義,市場経済はたいていの場合無力ですね,これらが高度なデザイン普及に機能するのは富裕層に対してだけのような気がしています。

21. iaps (Leipzig) 参加記 (Day6): ベルリン・バウハウス・アーカイブ

Travel Sketches at 21st iaps (Leipzig) Day 6: Berlin Bauhaus Archive
2010年7月4日

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Panasonic GF1, M.Zuiko 9-18mm

デッサウのバウハウス校舎は見学しましたが,バウハウスデザインの歴史や代表例は,むしろベルリンのバウハウス・アーカイブにまとめて展示されているはずなので,見に行きました。

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展示ももちろんなのですが,建築そのものもなかなか見物です。まずは建築の構成とデザインを見せるアプローチ。

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スロープを下り,奥の中庭に面したエントランスに着きます。内部は撮影禁止なので写真はありません。小さめのかばんもすべてロッカーへ,かなり厳しい。

家具の展示では,有名なもののほかに当時どんなものがつくられていて,それらと比べてどうか,ということがよくわかります。建築系の展示ではパースがあまりにも有名なミースのガラスファサードのタワーがあります。ベルリンに来て始めて駅の立地がわかったことと,大きな模型や図面で初めて全貌が理解できました。今の感覚からすると,決してタワーという感じはせず,平面形も大きいし,平面図も後のシカゴのタワーなどと比べると,昔の建物,という感じがします。

一番興味深かったのは,ミースがバウハウスに呼ばれたので演習のために考えたという課題の例。全周を壁で囲まれたコートハウス。矩形の敷地を壁で区切ることと,平らな屋根をかけるかどうかという2種類の操作だけで,できるだけ豊かな住空間をつくるという課題でした。

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バウハウスデザインの充実したミュージアム・ショップと,中庭に面してカフェもあり,これも魅力的だったのですが,ベルリンでの時間も限られているので,これはあきらめて次を目指すことにしました。

21. iaps (Leipzig) 参加記 (Day5): 映像博物館からナショナル・ギャラリーへ

Travel Sketches at 21st iaps (Leipzig) Day 5: Filmhaus to National Gallery
2010年7月3日

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Panasonic GF1, M.Zuiko Digital 9-18mm

ソニーセンターのアトリウム中央は水面になっていて噴水がさまざまな水の動きを見せてくれます。その奥に見えているのが映像博物館。ドイツの映画とテレビの歴史が展示されています。

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FinePix F200EXR

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模型の展示にミラーを使うのはなかなかうまい。これは応用できそうです。

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展示の目玉になっていたのはマルレーネ・ディートリッヒ。映画で使われた衣装などもありました。

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Panasonic GF1 M.Zuiko Digital 9-18mm

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ソニーセンターを出て,歩いてすぐのナショナル・ギャラリーをのぞいて帰ることにしました。非常にシンプルなデザインですが,やはり周辺の樹木等を前提にしたデザインと感じます。それにしてもこの日のベルリンは暑かった。

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暑いのでいったんホテルに引き上げてシャワーを浴びることにしたのですが・・・もともと暑くなるような土地ではないので,このホテル冷房がないのです。日差しをさえぎりつつ,気温が下がるのを待つことにします。

お正月の和菓子

Japanese sweets in New Year
2010年1月1日

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お正月といえば和菓子。毎年,干支の模様のついた上用饅頭をいただきます。饅頭だと,虎もかわいい感じ。鶴屋吉信のものです。

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こちらは俵屋吉富の花びら餅。

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こちらも俵屋吉富ですが,名前は知りません。

撮影データ
FinePix F200EXR DRmode, ISO800 (+2/3EV, +1EV, +2/3EV)

バレエ公演リハーサルの撮影

Video shooting of rehearsals of Ballet performance
2009年11月7日

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毎年恒例の石田絵里子バレエスクール特別講演。昨年は会場の都合で年末ぎりぎりでしたが,今年は秋の開催に戻りました。本番は公式撮影のみですが,出演者に頼まれてリハーサルをビデオ撮影。

家庭用のカムコーダーもハイビジョンになって,撮影は楽になりました。舞台全体を映せば,出演者の顔も判別できますし,手先の表現や表情もおおむねチェックできます。

使用したのは4年もののソニーHDR-HC1。MiniDVテープを使うタイプです。そろそろHDD記録タイプが欲しいのですが,なかなか優先順位が回ってこない。三脚はベルボンのビデオ用のエントリーモデルC-400。軽くてバランスも良いのですが,ヘッドの動きがやや硬い感じです。大きく動くものを追うにはよいのですが,ずっと固定しておいて,ほんの少し動かしたい,というような時の動き出しが硬く,少し画がゆれてしまいます。

カメラの設定は,ホワイトバランスを屋外モードに固定し,露出補正可能なモードにしておく程度。フォーカスもオートのままでOKなのですが,舞台が暗転した後に,いったん近距離まで迷うのが難点。無限遠から始めてくれた方がいいと思うのですが。

今年の2部の演目は,石田先生のRussian Danceの後,シンデレラ全幕。舞台装置も凝っていて,楽しめる構成ですし,踊りのレベルも良かったのではないでしょうか。

ビデオがメインだったので,スチルカメラはFinePixだけ持って行きました。準備中の風景を試し撮り。

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コンパクトカメラも進歩したな,と思います。

撮影データ
FinePix F200EXR, PTLens, DRmode(400%), WB Auto
[1] 6.4mm, ISO1600(1/14sec.) [2] 20mm, ISO800(1/4sec.)

ディーター・ラムスの時代「純粋なる形象」展

Exhibition: The Design Ethos of Dieter Rams "Less and More"
2009年7月14日

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東京出張の会議の合間に,府中市美術館で開催されていた展覧会をのぞきに行く時間がありました。府中まで行くの遠いなあ,どうしようかなあと思ったのですが,行って良かった!

ディーター・ラムスはドイツの電機メーカー,ブラウンで長くデザインの責任者であった人。シンプルなデザインはサステナブルで,非常に好感が持てるものです。彼のバックグラウンドが建築であることも,プロダクト・デザインがインテリアの中でおさまりがいいことの秘密なのかもしれません。

ブラウン製品が多数展示されていますが,中でもラジオのデザインがいい。オーディオ製品もなかなか。これらは日本ではほとんど見かけないので,もったいない感じです。オーディオ雑誌などでも見かけませんねえ。なぜだろう。建築・インテリアデザイン出身らしい雰囲気もそこここに感じるのですが,ラジオやオーディオもお好きなのでしょうね。私も小学生の頃にさんざん欲しいラジオのデザイン画を描いたくちですが,うなるようなデザインがたくさん。オーディオ製品の展示が彼自身のデザインによるシェルビング・システムに載せられているのもすばらしい。家電コーナーの光る台に乗せられた展示はちょっと明るすぎの感じがしました。あれではドイツでなく,イタリアかスペインの光。

展覧会会場は撮影禁止なので写真はありません。府中市美術館のWebサイトは企画展の内容紹介を残してくれているようなので,リンクを書いておきましょう。
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/Rams/index.html

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府中市美術館には初めて行ったのですが,比較的スムーズに行けました。本当にひさしぶりに新宿から京王線に乗り,特急で府中まで約20分。どのバス停に下りればよいのかのサインはうまく発見できず,適当に下りたら武蔵小金井駅行きのバスが見えたので,それに乗りました。今やバスでもSuikaが使えるので簡単です。ほんの10分ほどで天神町2丁目着。目の前が府中の森公園で,入っていくとすぐにわかりました。入口付近に府中市のコミュニティバスらしい「ちゅうバス」の時刻表があったので,時刻を控えて帰りはこれに乗ることにします。バスはほぼ時刻どおりにやってきましたが,小さいので満員でした。

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撮影データ
(共通)FinePix F100fd (6.4mm) PTLens, Program AE, WB Auto
[1] ISO 200 [2][3] ISO400 [4] ISO200 [5] ISO400 [6] ISO200 [7][8] ISO400

iaps2008 (Rome) 参加記 (6): カラカラ浴場のオペラ

Travel Sketches at iaps2008 (Rome) part 6: The opera at "Terme di Caracalla"
2008年7月30日

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GR DIGITAL 2

ローマ郊外のカラカラ浴場遺跡。ここでオペラが上演されているときいて行ってみることにしました。ステージの後ろに遺跡が見えています。

iaps会場の受付付近にもポスターが。

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チケットはこちら。演目はMADAMA BUTTERFLY。MADAMAだけイタリア語?

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座席番号が2Cです。ずいぶん早めに真ん中の席をとったと言っていたのに???

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なんと中央の席が1番で外側に行くほど番号が増えていくのでした。

一応売店も店開き。

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休憩時間の舞台装置変更はこんな感じ。劇場ではない単なる野外なので歌手もオケもPAが必要。右側にスピーカーが見えていますが,音質はかなり悪い。

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カーテンコール。雰囲気とものめずらしさで,じゅうぶん楽しめました。

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そして,ライトアップされた遺跡を見ながら帰ります。1カ所にタクシー待ちの行列ができるので,困ることはありませんでした。

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iaps2008 (Rome) 参加記 (5): システィーナ礼拝堂ツアー

Travel Sketches at iaps2008 (Rome) part 5: A private tour at Sistina Chapel
2008年7月31日

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今回のiapsで楽しみにしていたのが,システィーナ礼拝堂へのプライベート・ツアーでした。有名な美術館~礼拝堂をガイド付きで,一般公開が終了した後にゆっくり見られるというのです。

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GR DIGITAL 2 (Wide Converion Lens)

礼拝堂には高窓がありますが,自然光をそのまま入れているわけではありません。自然な状態と保存のバランスは難しい。

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Olympus E-420 Zuiko Digital 14-42mmF3.5-5.6

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GR DIGITAL 2 (Wide Converion Lens)

ヴォールトの下部に照明を仕込んだ間接照明はもはやおなじみです。

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GR DIGITAL 2 (Wide Converion Lens)

右端で画家自身がこちらを見ている有名な絵。このあたりの部屋の照明は,解説版と一体になったアップライターによる間接照明です。

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GR DIGITAL 2 (Wide Converion Lens)

最後に写真でおなじみの螺旋階段(誰もいない!)を下ります。下りるにしたがって段の幅が狭くなっていくという教科書に怒られる階段ですが,見下ろした感じは悪くない。

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GR DIGITAL 2 (Wide Converion Lens)

螺旋階段の上はもちろんトップライトになっています。見上げた写真はあまり見かけないようですね。

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GR DIGITAL 2 (Wide Converion Lens)

傾斜がどんどん変わるので,横から見るとちょっと変?

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GR DIGITAL 2 (Wide Converion Lens)

下りきって見上げればまた美しい。見るための階段かもしれません。

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GR DIGITAL 2 (Wide Converion Lens)

いずれにしても,大満足のツアーでした。外に出れば風景の色彩が油絵のよう。芸術はやはり自然や風土に根ざしていますね。

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Olympus E-420 Zuiko Digital 14-42mmF3.5-5.6

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GR DIGITAL 2 (Wide Converion Lens)

講演会「往事の熊本城をたどる」

Lecture: "Search for Kumamoto Castle in the old days"
2008/03/01

日本建築学会九州支部研究発表会の記念講演会として開催された「往事の熊本城をたどる」から,メモを載せておきましょう。

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Olympus E-410 ZD14-42mm/F3.5-5.6(50mm相当)

まあ,なんとか読めるでしょう。誤字ご容赦。

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