Spacial analyses with scale models and CG of houses: Basic Environmental Design Seminar
2012年2月5日
Ricoh GR digital2 (Wide converion lens)
毎年恒例の環境設計デザイン基礎演習+空間表現実習(1年生科目)の合評会。後半は5~6人のグループで行う1/20模型とCGによる住宅の空間分析です。今年も授業内容は不変(ブログの文章も同じ)。環境設計デザイン基礎演習で,CAD(Jw_cadを使用)とコンピューターグラフィックス(Shadeを使用)の制作を,空間表現実習では手描きのパースや模型の制作を行うのですが,大学の授業としてはこれらを駆使しての「空間分析」が本当の目的です。プレゼンテーションは模型に加え,2面のプロジェクション画像を用います。1面は図面とCGを含むスライドプレゼンテーション,そしてもう1面に小型ビデオカメラで模型空間をリアルタイムで映します。
それでは模型を中心に紹介しましょう。
特徴的な半地下の空間を見せるために,真ん中から分割した形でつくってくれました。段差が微妙に図面と異なるのはご愛敬?こういう経験をしながら,空間の細かいところに気がつくようになっていくはず。
かなりの年月を経て隣り合った住宅が設計されたわけですが,中庭のようになった空間をうまく再現しています。紹介された断面図を見ると地球環境への意識で時代とともに住宅の仕様が大きく変わったことがよくわかります。
青木淳さんもこれまでにいろいろな住宅が選ばれていますね。この住宅などは外観だけ見ていてもその良さはごく一部しかわからない好例でしょう。
スカイハウスは過去にも何度か制作されている名作ですが,今回のものはかなりハイレベル。ムーブネットについてもよく調べられていましたし,周辺の地形もばっちり。さらに屋根の構造まで再現してくれました。
大橋キャンパスが香山先生の設計ということでなんとなく親近感のあるカーンの住宅。日本の住宅を見た後で同じスケールのアメリカの邸宅を見ると巨大。もちろん敷地全部つくるのは不可能です。
Casa Luis Barragan (Luis Barragan)
バラガン邸も人気のある作品のひとつ。バラガンというと色彩のイメージが強いですが,道路側からは想像できない豊かな庭空間も魅力。今回は,これを見事に再現してくれました。これぞ環境設計,と感じてもらえるといいですね。
今年も来ていただいた花田先生(神戸芸工大)にも満足していただけたようです。学生諸君はここからが本当のスタート。2年生になるといよいよ自分で設計提案することになります。何かの時に1年生でつくった模型体験が活きてくることでしょう。
Making models for Presentation practice of space/Basic environmental design seminar
2012年1月20日
環境設計学科1年生の模型制作演習については空間分析のプレゼンテーション風景を毎回紹介していますが,たまには制作風景もお見せしましょう。
冒頭の写真は,1/20模型を制作する前段として全体像を把握するために学生が自主的に制作した1/100の模型。これを作ってから最終的な模型をどのような材料でどのようにつくるかを検討するという王道といえるプロセスですね。
製図室のあちこちで空間構成や詳細について,また表現方法についてのディスカッションが行われています。教員もたまにはチェックしますが,主にTAである先輩とのディスカッションが有効なようです。
Spacial analyses with scale models and CG of houses: Basic Environmental Design Seminar
2011年12月11日
毎年恒例の環境設計デザイン基礎演習+空間表現実習(1年生科目)の合評会。前半は1/50模型とCGによる住宅の空間分析です。授業内容は今年も,環境設計デザイン基礎演習で,CAD(Jw_cadを使用)とコンピューターグラフィックス(Shadeを使用)の制作を,空間表現実習では手描きのパースや模型の制作を行うのですが,大学の授業としてはこれらを駆使しての「空間分析」が本当の目的です。
前方のテーブルに模型を置いてライティング,正面の壁にプロジェクター2台でCGも使った空間分析のプレゼンテーションと小型カメラで撮影する模型の映像を映し出しての発表です。発表が終わればみなで模型を囲んでのディスカッション。前半は各自の模型制作練習の意味もあり,1/50模型を一人ひとつずつつくります。同じ建築の模型が6~7個並ぶのでなかなか厳しい課題。
今年も非常勤講師として神戸芸工大から花田先生に講評に来ていただきました。専任担当は田上先生,井上先生,福島先生と私です。
未完の家(篠原一男)
無為の家(相田武文)
反住器(毛綱毅曠)
顔の家(山下和正)
顔の家で街並みをつくるのはやめた方が・・・。
Spacial analyses with scale models and CG of houses: Basic Environmental Design Seminar
2011年2月6日
Panasonic GF1, Lumix G14mmF2.5
毎年恒例の環境設計デザイン基礎演習+空間表現実習(1年生科目)の合評会。後半は5~6人のグループで行う1/20模型とCGによる住宅の空間分析です。今年も授業内容は不変。環境設計デザイン基礎演習で,CAD(Jw_cadを使用)とコンピューターグラフィックス(Shadeを使用)の制作を,空間表現実習では手描きのパースや模型の制作を行うのですが,大学の授業としてはこれらを駆使しての「空間分析」が本当の目的です。プレゼンテーションは模型に加え,2面のプロジェクション画像を用います。1面は図面とCGを含むスライドプレゼンテーション,そしてもう1面に小型ビデオカメラで模型空間をリアルタイムで映します。
それでは模型を中心に紹介しましょう。
ディテールまでつくりこまれたすばらしい模型。可動部分もうまく再現できていました。
アプローチを含む周辺を1/50で,建築本体を1/20で制作。室内側からの空間再現は模型ならでは。
このグループはなかなか制作対象が決まらなかったのですが,建築に対するこだわりの強い人がいたようです。空間分析にしたがって分割して見られる模型でした。これを活かして吹き抜けから見下ろしたアングルを撮影してみました。
色彩の使い方が特徴的な住宅です。外から眺めていたのではわからない,内部の雰囲気が模型映像で少し感じられたのではないでしょうか。
独立住宅ではなく,それらが集まったような集合住宅なので,その間の外部空間が重要です。いろいろな視点から自由に眺められるのは模型ならでは。
ふつうの住宅ではない,プリミティブな住宅というコンセプトに基づくプロジェクト(スミカ・プロジェクト)のひとつ。森山邸よりも小さなスケールで各ボックスは小さな部屋になっています。空間内に配置された樹木も重要な要素。
Spacial analyses with scale models and CG of houses: Basic Environmental Design Seminar
2010年12月19日
Panasonic GF1, Lumix G14mmF2.5
毎年恒例の環境設計デザイン基礎演習+空間表現実習(1年生科目)の合評会。前半は1/50模型とCGによる住宅の空間分析です。授業内容としては,環境設計デザイン基礎演習で,CAD(Jw_cadを使用)とコンピューターグラフィックス(Shadeを使用)の制作を,空間表現実習では手描きのパースや模型の制作を行うのですが,大学の授業としてはこれらを駆使しての「空間分析」が本当の目的です。
前方のテーブルに模型を置いてライティング,正面の壁にプロジェクター2台でCGも使った空間分析のプレゼンテーションと小型カメラで撮影する模型の映像を映し出しての発表です。発表が終わればみなで模型を囲んでのディスカッションとなります。
今年も神戸芸工大から花田先生に講評に来ていただきました。専任担当の田上先生,鵜飼先生,井上先生と私も加わっての授業です。
一番上の写真がプレゼンテーションの様子です。練習で作った住吉の長屋に続く2作目の模型ということで精度はまだまだ。とくに手すりが難しかったようです。これからはいろいろと工夫を始めてくれるでしょう。
1/50なので可動シャッターをつくることは要求しない代わりにいろいろなタイプをつくってもらいました。空間構成がよくわかったのではないでしょうか。
敷地の傾斜は意識されているのですが,周囲をつくるまでにはいたらなかった様子。これからはもっと周りまでつくるのがあたりまえ,になってもらいましょう。この班はみな精度は悪くなかったですね。
ここで花田先生からとっておきの体験談。花田先生はここに泊まられたことがあるというのです。この家を建てた記録である"memento mori"の内容も交えての解説は貴重なものでした。
1/50模型では隙間からカメラを入れたりのぞいたりするのは難しいので,内部空間を見るために一部壁を取り外したりすることになります。制作途中ではなかなか理解してもらえないようでしたが,このように光を入れて見ることを体験してもらったので,模型の意味がわかってきたでしょうか。
1/50模型ですが,例外的に壁に色彩をつけてもらいました。次の1/20模型ではテクスチャーなども再現して空間がどのように変わるか意識しながらの作業になりますので,ちょうどよい練習になったのではないでしょうか。
今年も後半の模型,空間分析が楽しみです。
Spacial analysis with scale models and CG of houses: Basic Environmental Design Seminar
2010年2月6日
環境設計デザイン基礎演習+空間表現実習(1年生科目)後半の合評会は恒例の1/20模型とCGによる住宅の空間分析です。今年は田上先生より空間分析のためには過剰なテクスチャー表現は排すようにとのアドバイスがあった模様。
後半の対象住宅は,グループごとに学生の希望も反映して決められました。
今年はなかなか水準の高い模型がそろいました。講評も花田先生(神戸芸工大)に加え,鵜飼先生にもゲスト参加していただき,密度の高い合評会だったのではないかと思います。
撮影データ
Ricoh GR Digital 2 with Wide Conversion Lens
Spacial analysis with scale models and CG of houses: Basic Environmental Design Seminar
2009年12月23日
今年も環境設計デザイン基礎演習+空間表現実習(1年生科目)の季節。前半の合評会は1/50模型とCGによる住宅の空間分析です。授業内容としては,環境設計デザイン基礎演習で,CAD(Jw_cadを使用)とコンピューターグラフィックス(Shadeを使用)の制作を,空間表現実習では手描きのパースや模型の制作を行うのですが,大学の授業としてはこれらを駆使しての「空間分析」が本当の目的です。
前半の合評会に向けての対象住宅は,篠原一男設計の住宅作品。発表は年代順としました。模型の写真をお見せします。最初は「から傘の家」。
今年も合評会には神戸芸工大の花田先生に来ていただきました。
撮影データ
Ricoh GR Digital2 with Wide Conversion Lens
Spacial analysis with 1/20 scale models of houses: Basic environmental design seminar
2009年2月1日
フィッシャー邸(ルイス・カーン)
Ricoh GR Digital 2
Program AE (F2.4, 1/30sec.), ISO141
環境設計デザイン基礎演習+空間表現実習 後半の合評会です。前回(2008年12月20日)と同様にGR Digital。後半は前半とは別のグループを組み,それぞれに制作・分析したい住宅を選びます。ただ資料が少なすぎる場合は希望通りといかない場合もありますが。
最初のグループは,ルイス・カーン設計のフィッシャー邸。窓前に広がる斜面までつくってくれました。
Ricoh GR Digital 2
Program AE (F2.4, 1/30sec.), ISO109
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/30sec.), ISO192
天井の高いリビング空間,室内面積はさほど大きくありませんが大きな窓があって開放感にあふれる感じがよくわかります。
八王子の家(手塚貴晴+手塚由比)
Ricoh GR Digital 2
Program AE (F2.4, 1/40sec.), ISO100
生活空間は中庭を囲むコートハウス形式。中庭全面を覆うオーニングが備えられているのが目を引きます。ちゃんと開閉できるようにつくってくれました。小型カメラを室内に入れて開閉の状況の違いを見比べられるのは模型ならでは。
Ricoh GR Digital 2
Program AE (F3.5, 1/160sec.), ISO100
Ricoh GR Digital 2
Program AE (F2.4, 1/30sec.), ISO238
ファンズワース邸(ミース・ファン・デル・ローエ)
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/40sec.), ISO100
このグループはモダンをやりたかったらしく,最初コーニッグのケース・スタディ・ハウスを候補に挙げていました。ただ,うまく図面が見つからなかったらしく,有名なファンズワース邸に。意外にこの演習では初めてのような気がします。ガラス張りの建物なので周囲も表現してね,とお願いしておいたら背景をつくってくれました。写真で見る時はあまり感じませんでしたが,模型で見るとバルセロナ・パビリオンと雰囲気がよく似ていると感じます。
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/125sec.), ISO100
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/40sec.), ISO100
ダブル・ハウス(MVRDV)
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/30sec.), ISO104
空間分析ではおなじみのダブル・ハウス。あまりにもシンプルなコンセプトが前面に出ているので,これをきちんとプレゼンテーションするのはなかなか難しいようです。室内などわからないところは自分たちでデザインして作り込んでくれました。ただ全体に形という意味ではちょっと精度が出なかったのが残念。
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/30sec.), ISO228
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/30sec.), ISO141
サヴォア邸(ル・コルビュジエ)
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F3.2, 1/160sec.), ISO100
おなじみサヴォア邸。細部にちょっとずつ見落としがあるのが残念でしたが,全体の雰囲気はよくできていました。テラスの作り込みはこれまでで一番。車路のアプローチも解説してくれたのに,クルマのスケールが合っていないのは?グループに一人くらいはクルマ好きがいそうなものですが。私はといえば小学生のころから一生懸命,諸元表など見ていたので,自分の経験は参考にならないなあ。
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/60sec.), ISO100
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/30sec.), ISO154
テオドール・ベアード邸(フランク・ロイド・ライト)
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/30sec.), ISO308
高校生の頃からライトが好きだったというメンバーのいたグループ。ライトは若い頃から晩年まで,いろいろなスタイルを見せてくれますが,これはユーソニアン・ハウスの後半のもの。水平なラインが目につく伸びやかな印象は模型の精度が高いからこそ。煉瓦も1枚ずつ貼っているのですが,写真で見る実物よりいいテクスチュアに見えるかも。
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE -0.7EV (F2.4, 1/80sec.), ISO100
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/100sec.), ISO100
シュレーダー邸(リートフェルト)
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F3.2, 1/125sec.), ISO100
家具デザインでも有名なリートフェルトの住宅。建築的な空間構成というよりも各所のコンポジションや可動部分(サッシや可動間仕切り)による機能性に目を引かれます。これも以前にも制作された作品ですが,今回のものもなかなか精度が高く,周辺も内部も作り込まれているため,じゅうぶんに実際の空間を仮想体験することができます。
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/40sec.), ISO100
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/30sec.), ISO400
合評会では,プロジェクターを使ってプレゼンテーションする関係でビデオ用ライトによる照明ですが,学生諸君には自然光の下でながめてみるなど,いろんな見方をしてほしいと思います。
Spacial analysis with 1/50 scale models of houses: Basic environmental design seminar
2008年12月20日
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/30sec.), ISO766
環境設計デザイン基礎演習+空間表現実習,前半の合評会が行われました。今日は模型撮影がメインになるので,カメラはいつものFINEPIXではなく,GR Digital2とワイドコンバージョンレンズを持ち出します。
左に見えるテーブル上に1/50模型,2面の映像は左が建築図面やCGパースを含む空間分析のパワーポイントスライド,右が小型カメラを通した模型の映像です。
ガエ・ハウス
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F3.5, 1/160sec.), ISO100
今年は昨年までよりも小振りの住宅が10作品(10グループ),すべて日本のものでした。
1. 諏訪のハウス(西沢大良)
2. ガエ・ハウス(アトリエワン)
3. FUハウス(石田敏明)
4. N-HOUSE(藤本壮介)
5. 国分寺の小さな家(小泉誠)
6. 森の家(杉千春+高橋真奈美)
7. 八丁堀・櫻庵(横河健)
8. 桜台の住宅(長谷川豪)
9. 鎌谷町の住宅(安田幸一)
10. 回折の家(田上健一)
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/40sec.), ISO100
N-HOUSE
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/125sec.), ISO100
国分寺の小さな家
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/40sec.), ISO100
森の家
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/40sec.), ISO100
回折の家
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F3.2, 1/160sec.), ISO100
Ricoh GR Digital 2, Wide conversion lens (21mm相当)
Program AE (F2.4, 1/30sec.), ISO519
講評はおなじみ神戸芸術工科大学の花田先生。これに井上先生,田上先生,私が加わって多方面からの解説を加えます。来年度はさらに福島先生(文化財保存学がご専門)が加わってパワーアップする予定。受験生諸君,待ってるぞ。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
最近のコメント