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建築・住まい・インテリア

大橋キャンパス2号館改修

The renovation of Ohashi Campus building 2
2014年4月3日

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Panasonic GM1, Lumix G12-32mm

九州大学大橋キャンパス(旧・九州芸術工科大学)2号館(旧・環境画像棟)の改修工事(第1期)が完了しました。第1期は西側半分と中央の入口・階段までです。(計画では2014年度が第2期のはずでしたが,2015年度も工事予定はないようです)

外壁の補修,中央入口に向かってスロープの設置,サッシ交換が外観からわかる主な改修点。左半分が改修ずみですが,サッシは市販アルミサッシと思われ,オリジナルがスチールサッシであった部分(T字型に見える開口部と中央の丸窓)はずいぶん太く,格子が目立つようになってしまっています。中央の階段も建物内外を合わせて4段であったものが外部のみで3段となっており,プロポーション上も機能上もちょっと残念。

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改修の主眼はエレベーターとトイレ(バリアフリー化)および断熱性向上,設備更新。平面計画については廊下と教員室間の共用スペース化などの提案は却下され,教員室1室あたり面積の拡大と各階に共用室を新設する形になりました。これまであった研究室(学生室)は4号館と環境実験棟に集約され,複数研究室が共用する形になりました。とりあえず大井研は福島研究室と共用ですが,福島研の学生が少ないためあまり変化はありません。廊下のガラスは床まで透明ガラス(もちろん二層ガラス)となりブラインドが設置されています。

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私の教員室です。これまで大橋の標準面積の半分であったものが標準面積になりました。多少は入居者の意見が取り入れてもらえるということだったので,パーティションを設置してもらいました。左側の奥だけ評価実験用に使用することを想定してカーペット敷き,ライティングダクトを追加しています。窓際の天井が低いのは換気設備等の配管のため。パーティション設置に伴い,エアコンの吹き出し・換気扇を2カ所にしてもらったので,この部屋は標準とは設備が異なります。標準は中央に天井カセット型のエアコンです。

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照明のメインスイッチの脇に調光用のノブが見えます。ライティングダクトの調光を依頼していたのですが,なぜかLEDの天井灯が調光される・・・,さすがにこれは追加工事をしてくれ,結果として両方が調光可能となりました。換気扇の方はオンオフしかないので常時全熱交換であり,普通換気はできません。ちょっと不思議ですが,使い分けられる人はあまりいないだろうからこれでよいのでしょう。いずれにしても断熱性が向上したので温熱快適性はずいぶんと向上しました。(2015.8.9)





オーガナイズド・セッション「実験室実験から実空間創造へ」

Organized Session "From Laboratory experiments toward Creating Real Environments"
2013年9月1日

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Panasonic GX1, Lumix G X14-42mm

今年の日本建築学会大会(札幌)で,環境心理生理運営委員会からは「実験室実験から実空間創造へ」というテーマでのオーガナイズドセッションが行われました。実験室実験もやっている研究室としては,ここに投稿しないといけないのでしょうが,2月末は忙しすぎて果たせず。セッション自体は最初の槙先生(実践女子大)の発表を初め,しっかりした議論になったようです。

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最近の建築学会大会は梗概集が電子媒体のみで配布されます。数年前までは一部印刷もしていましたが,委員会資料なども今年から原則印刷不可となったので資料表示用にタブレット端末を購入しました。A4サイズの資料表示が目的なので,画面サイズが大きく解像度の高くて軽量なものを探し,SonyのXperia Tablet Zにしました。1ページ表示できちんと読むことが可能です。図など細かすぎるときはすぐに拡大表示できますし。

まだAndroid端末になれませんが,特に意外だったのは,ローカル(端末内)ファイルのhtmlがchromeで表示できないことでした。しかたがないので別のアプリをインストール。ところがここで表示したhtmlからリンクされているpdfファイルは表示できないのでした。仕方がないので,プログラム一覧はhtmlで見て,pdfはビューアで表示して切り替えることに。将来的には改善されるのでしょうか?それとも私がわかっていないだけ?

九州環境工学シンポジウム2013

Kyushu Environmental Engineering Symposium 2013
2013年8月26日

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Olympus XZ-1

毎年恒例の日本建築学会・九州環境工学シンポジウムが阿蘇高原ホテルで開催されました。今年のテーマは「わが国の今後のエネルギー需給をどのように考えるべきか?」というもの。前日の情報交流会に続き,メインの講演会です。

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最初の講演は中上英俊氏(住環境計画研究所会長)。日本のエネルギーの審議会といえばこの方,新聞記事でもお名前をよくお見かけしますね。九州の建築環境工学とも縁の深い方です。審議会でどのような議論が行われているのか,本気で日本のエネルギーの将来を現実のものとして考えるには,何を考えなくてはいけないのか等,重要なお話ばかり。

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続いて,桑野幸徳氏(太陽光発電技術研究組合理事長)。三洋電機でソーラーパネル開発の中心にいた方です。関西電力の太陽光発電逆潮流接続の第1号も,その後のモニターも桑野さんのご自宅とか。地球規模の太陽光発電網構想も提唱されています。技術的にはおもしろいのですが,私は社会的には顔の見えそうな地域内で基本的に完結できる方がより自然エネルギー利用のコンセプトにふさわしいと思いますけれど。

今年もとても有意義な九州環境工学シンポジウムでした。

ソニービル

The Sony building
2012年4月26日

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Olympus XZ-1

東京出張の折に久しぶりに銀座に行きました。芦原義信先生設計のソニービルはまったく古さを感じない名作ですが・・・壁面の大広告はどう見てもデザインの足を引っ張っていてソニーデザインのイメージからもマイナスとしか思えないのですが,どうしてこうなるんでしょうね。

初めての羽田空港国際線ターミナル

The first time visit to the new international terminal of the Tokyo International Airport (Haneda)
2012年3月13日

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Olympus E-P3, M.ZD9-18mm

スペイン・アラゴンへの調査出張で初めて羽田空港国際線ターミナルを体験しました。

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福岡からの乗り継ぎなので国内線ターミナルからは連絡バスで。ちゃんと夜中まで走っています。

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日本建築学会九州支部研究発表会

Annual meeting of Kyushu branch, Architectural Institute of Japan
2012年3月4日

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Olympus XZ-1

例年通り,日本建築学会九州支部研究発表会が開催され,大井研からも大学院生が発表を行いました。最初の写真はM1の植田君による「玉名市高瀬地区における景観調査の比較-地元住民と来訪者による景観評価-」。キャプション評価法を使ったものですが,伝統的な街並みと商店街などが混在している地区であり,また評価主体による違いにも注目したものです。

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M2の樋渡さんによる「イメージグリッド法による癒しの概念に関する研究」。新しい手法の提案なので,学会発表で多くの人に知ってもらうのは,改良のヒントもいただける良い機会です。

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同じくM2の井上君「子どもと大人による小空間の評価 教室まわり小規模空間を想定して」。グラフィカルなプレゼンテーションが良かったですね。

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最後はM2本多さんの「LED照明を用いた居室空間の好ましい視環境に関する研究」。

M2の3人は当面これが最後の発表でした。4月からはそれぞれ違うところで活躍してくれることでしょう。

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会場は西小倉のリバーウォークに隣接する西日本工業大学でした。エスカレーターで教室に上がっていくというのは不思議な感じです。

過疎地集落研究 黒木町大淵東区調査

Depopulation area research: The first survey of Obuchi-higashiku, Kurogi
2012年1月29~30日

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Olympus E-P3 + M.ZD 9-18mm

日本とスペインの比較研究として始めた過疎地集落研究は昨年11月にスペインに予備調査に行きましたが,今度は日本の対象地,福岡県八女市の黒木町大淵東区です。

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調査拠点・宿泊場所として平野集落にあるふれあいセンター(旧・平野小学校の敷地)をお借りしました。

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最初はまず地域を見て歩くところから始まります。どのように回るかを検討中。

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このあたりもなかなか見事な棚田が広がっています。

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有名ではないけれどこのあたりの米は非常においしいと言います。でも日本の現状だと米だけではなかなか農家の経営が成り立たない。何かが必要です。このあたりはかろうじて八女茶があるから維持されているともいえます。ビニールハウスでイチゴという方法もあるようですが,そう簡単ではないようです。

夜はふれあいセンターに地元の方々が10人ほど来てくれました。ざっくばらんにこのあたりの現状を聞かせてもらいます。このような交流から始まって,各戸を回ってのインタビューなども進めていく予定です。

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帰り道になかなか良さそうなおそば屋さんを発見。また調査の折にはお世話になりそうです。そば屋のご主人は建設関係の仕事をされていたらしく,ここには平野小学校の部材や旧役場の家具も一部使われているとのことでした。いろいろ話をしてみるものですね。

森永智年氏学位論文公聴会

Public hearing of Chitoshi Morinaga's doctoral thesis
2012年1月20日

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Olympus XZ-1

大井研究室で研究を進めてきた社会人学生の森永智年さんの博士学位論文公聴会がありました。3年足らずで,よくここまで進めてくれました。

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論文題目は「専門家と非専門家のインテリア認知に関する研究」です。インテリア関連ということで,審査をお願いした冨板先生,田上先生に加え,湯本先生も来てくださいました。公聴会のディスカッションを通して,新たな論文の意味なども見えてきたようです。先生方ありがとうございました。

2012.3.27追記
 もちろん,この後の審査で森永さんは無事に博士号を取得されました。おめでとうございます。

公開講座「環境デザインの射程・ランドスケープと建築の融合をめざして」

Extension lectures "The range of Environmental Design: Toward merging of Landscape and Architecture"
2011年10月19日~12月7日

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Olympus XZ-1

毎年,環境設計学科を担当する教員が共同して公開講座を実施しています。今年は標記のようなタイトルで芸工大がめざした「環境設計」の原点を考えようという企画でした。第1回は朝廣和夫先生の「緑のあるくらしを考える」。

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第2回は田上健一先生の「自然に溶け込む建築」。第3回は土居義岳先生の「フランス国土概念の成立」。

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第4回は片野博先生(九州大学名誉教授)による「建築達がつくりだす大学キャンパス景観」。大橋キャンパスだけでなく箱崎キャンパスの建築も多数登場しました。

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第5回 包清博之先生の「生活環境とランドスケープデザイン」に続いて第6回は杉本正美
先生による「開発と風景」。最後が私の「環境心理から環境デザインへ」。

著名な建築にはたいてい建築家とランドスケープアーキテクトのコラボレーションが見られますし,住宅でもどちらか一方だけではよい風景は生まれません。このことをさまざまなアプローチから語り尽くす講座であったのですが,残念ながら受講生は少なめ・・・。

一方通行の講演ではないので,なんとか教室へ足を運んでいただければと思うのですが,みなさんお忙しくなかなか難しいのでしょうか。

【追記】2012年度後期には公開講座「絆の環境設計」が企画されていますのでご期待ください(私は担当ではありませんが)。

過疎地集落研究 スペイン・アラゴン予備調査・第4日

Depopulation area research: A preliminary survey of Aragon, Spain, Day 4
2011年11月21日

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4日目はもう少し西寄りのHecho valleyにあるEmbúnへ。

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Embúnでは50代と思われる住民女性に話を聞くことができました。農業で生計を立てている家はほとんどなく,拠点都市であるJaca周辺で働いているか年金かどちらかのようです。Jacaでは就職難とのことですが,さほど大都市ではないと思われるのに「Jacaには何でもある」と言っていたのが印象的。

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集落内にも商店が1軒あるがJacaのスーパーの方が安いため通常の買い物はそこまで出かけるのだそうです。道路は非常によく整備されているので,住民のイメージでは,たとえばEmbúnからJacaまでは20分くらいとのことですが,これはさすがに飛ばしすぎ?でも30分もあれば地域の拠点集落まで行けるということではあります。クルマさえあれば・・・ですが。

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