大橋キャンパス2号館改修
The renovation of Ohashi Campus building 2
2014年4月3日
九州大学大橋キャンパス(旧・九州芸術工科大学)2号館(旧・環境画像棟)の改修工事(第1期)が完了しました。第1期は西側半分と中央の入口・階段までです。(計画では2014年度が第2期のはずでしたが,2015年度も工事予定はないようです)
外壁の補修,中央入口に向かってスロープの設置,サッシ交換が外観からわかる主な改修点。左半分が改修ずみですが,サッシは市販アルミサッシと思われ,オリジナルがスチールサッシであった部分(T字型に見える開口部と中央の丸窓)はずいぶん太く,格子が目立つようになってしまっています。中央の階段も建物内外を合わせて4段であったものが外部のみで3段となっており,プロポーション上も機能上もちょっと残念。
改修の主眼はエレベーターとトイレ(バリアフリー化)および断熱性向上,設備更新。平面計画については廊下と教員室間の共用スペース化などの提案は却下され,教員室1室あたり面積の拡大と各階に共用室を新設する形になりました。これまであった研究室(学生室)は4号館と環境実験棟に集約され,複数研究室が共用する形になりました。とりあえず大井研は福島研究室と共用ですが,福島研の学生が少ないためあまり変化はありません。廊下のガラスは床まで透明ガラス(もちろん二層ガラス)となりブラインドが設置されています。
私の教員室です。これまで大橋の標準面積の半分であったものが標準面積になりました。多少は入居者の意見が取り入れてもらえるということだったので,パーティションを設置してもらいました。左側の奥だけ評価実験用に使用することを想定してカーペット敷き,ライティングダクトを追加しています。窓際の天井が低いのは換気設備等の配管のため。パーティション設置に伴い,エアコンの吹き出し・換気扇を2カ所にしてもらったので,この部屋は標準とは設備が異なります。標準は中央に天井カセット型のエアコンです。
照明のメインスイッチの脇に調光用のノブが見えます。ライティングダクトの調光を依頼していたのですが,なぜかLEDの天井灯が調光される・・・,さすがにこれは追加工事をしてくれ,結果として両方が調光可能となりました。換気扇の方はオンオフしかないので常時全熱交換であり,普通換気はできません。ちょっと不思議ですが,使い分けられる人はあまりいないだろうからこれでよいのでしょう。いずれにしても断熱性が向上したので温熱快適性はずいぶんと向上しました。(2015.8.9)
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