Panasonic GX1, Lumix G X14-42mm
Panasonic GX1, Lumix G X14-42mm
2013年9月9日
久しぶりにカメラについて書こうと思います。前回の記事はOlympus E-P3を入手した時でした。E-P3はもちろん現役で,スペイン調査でも大活躍しましたが,ふだんはLeica DG Macro-Elmarit 45mmとの組み合わせでテーブルフォトなどに使われています。また昨年には,一眼レフの代替としてOlympus E-M5が加わっています。さらに位相差AFが使えて持ち歩け,かつ電子シャッターで静音撮影の可能なNikon 1 V1を価格が下がったところで主にイベント撮影用に導入。常時携帯用のOlympus XZ-1もあるので一通りの用途はカバーできます。
今回,Panasonic GX1が加わったのは,輝度分布測定用のソフトの対象機種として新しく加わったためです。これまで輝度分布測定用のみがかさばるDSLR(デジタル一眼レフ)のEOS Kiss X4だったので,なかなか気軽に測定とはいかなかったのがこれで改善されます。指定レンズは標準キットのLumix G X Vario PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S。あきれるほど長い名称ですが,沈同式でとくに小型軽量のものです。
いろいろ試しているところですが,輝度分布撮影だけではもったいないほど私には使いやすいことがわかってきました。大きさ的にもXZ-1よりほんの一回り大きいだけなので,なんとかカバンに押し込めます。
あまり知られていないと思われる機能で特に気に入っているのは以下の2つ。
ピンポイントAF
AF操作をすると自動的にファインダー像が拡大されて,詳細にどこにフォーカスが合っているのかわかるというもの。広角レンズを使っていても,見かけ上小さくなる対象物に正確にフォーカスを合わせることができます。これで撮影後に拡大表示して確認する必要がなくなりました。 GX1では仕様には明記されていませんが,比較的暗い条件でもAFがちゃんと効くのも利点。Panasonic機は暗所AFには強いと思われ,GH3では0EV,G6で-3EV,さらにGX7では-4EVまでと明記されました。夜景撮影や室内撮影ではとても重要な点です。
ライブビューファインダー
これは単なるEVF(Electronic View Finder)ではないんです。最初に使ったのがGF1で,オリンパスのEVFもこれにかなり近いので以前は気づいていなかったのですが,Panasonicのライブビューファインダーは基本的に撮影後の仕上がりに限りなく近い表示をするのです。たとえばNikon 1のEVFはこれとはまったく異なり,基本的に画角内に何が入っているかを見るもので露出もホワイトバランスもあまり正確に再現されません。このあたりは光学ファインダーの見えを置き換えようとするか,撮影後の仕上がりを再現しようとするか,メーカーによって思想が大きく異なるように思われます。新世代のカメラとしては仕上がりが撮影前にわかるというのが大きなメリットだと感じます。
Panasonic GX1, Lumix G X14-42mm (25mm)
名古屋みやげの生ういろう。手前のういろうの角にフォーカスを合わせて,露出もOKであることを確認して撮影したもの。ズームは電動ですが,ステップズームに設定しています。
Panasonic GX1, Lumix G X14-42mm (25mm)
近距離の立体物でも狙った文字に正確にフォーカスを合わせることができます。主対象は陰になっていますが,背景との明るさの関係もファインダーで確認できます。
後継機種にあたるGX7が発売されましたが,価格が落ち着くまで当面GX1を使い倒そうと思います。
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