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国立大に「埋蔵金」?

Burried treasure in National Universities?
2009年6月6日

朝日新聞朝刊にこんな記事が載っていました。

国立大「埋蔵金」3000億円 独法化で効率改善 財務省が「発掘」

S090512145755_pt [1]
アパホテル博多の照明(本文とは関係ありません)

山口博敬記者の署名記事ですが,大学に在籍する者としてはこの記事はひどいと思いますね。本文を読めば財務省の考え方であることはわかりますが,数行くらいは大学側の(国大協でよいと思う)考え方も載せるべきですし,文部科学省への取材も必要なのではないでしょうか。

いろいろな見方があるという意味で私見を書きたいと思います。

「埋蔵金」という呼び方
 なぜきちんと報告されているはずの決算における繰越金を「埋蔵金」と呼ぶのかはまったく理解できません。記事を読む限りはどこかに隠されていたわけではなさそうで???

「予算が余った」?
 独立した法人として運営せよと求められた大学は,少なくともそのコンセプトにしたがって動いている(と説明されている)のであり,独立しているなら内部留保も必要ですし,世界の一流大学をモデルに大学が独自の基金をつくろうと努力しはじめたばかりなのでは。「予算が余った」のではなく涙ぐましい努力でようやく「残した」部分もかなりあるはずです。私はとても残せませんでしたが。金額についても,せめて全体の予算規模を書いて割合として大きすぎるかどうかを考えるヒントを与えてほしいですね。教職員+学生という大学に関わる人数もまったく意識されていないように見えます。

予算の効率運用
 ここは財務省と文部科学省・大学法人で平行線の議論を続けているようです。大学側からすれば「不十分な予算に対して,成果を最大化する」のが効率運用ですが,財務省は「文句の出ない程度の成果をできるだけ低予算で」と考えているように思えます。私は「予算をしっかり決めて,成果を最大化する」というのを原則にするのが目指すべき方向性だと思います。最終成果を確定することが不可能な「教育・研究」において可能な効率化は成果の最大化しかあり得ないのは自明だと思われるのですが・・・。

おまけ
いったん予算を決めるのに,そのあと入札で一番安いところを選ぶというやり方は「量」を重視する大量消費社会にはよいかもしれませんが,地球環境に配慮しながらよいものを持続的にストックしていく「質」を重視する社会には,まったくなじまないように思います。

撮影データ
[1] FinePix F100fd (6.4mm) PTLens, Program AE+1.0EV, ISO400, WB Auto

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