城浜団地のリノベーション
Renovation of Shirohama Danchi (Housing)
2009年6月4日
大学の設計演習「空間プロジェクト」で集合住宅の課題をやっています。その一環として見学会を予定しているので,担当の朝廣先生,井上先生と共に下見に行きました。見学コースは箱崎の団地,城浜団地(福岡市東区・市営),そしてネクサス香椎地区(福岡市東区)です。
日が長いのを幸いに,17:30ころ早めに仕事を切り上げて,私のクルマに同乗してもらい,城浜団地に向かいました。埋め立て地に開発された団地,おおむね5階建ての階段室型でエレベーターはなし,という高度成長期の団地の典型として見てもらおうというわけです。環境設計的には,容積率・建蔽率とも低く,年数がたっていることもあって,周辺のスペースや緑地などと住棟の関係はむしろ最近の開発と比べて良好だったりするところも見てもらおうという趣向。
行ってみると,おおむね予想どおりでしたが,想定外の収穫も。ひとつめは,一部リノベーションが始まっていることでした。UR(旧・住宅都市整備公団)の団地は,完全に建て替えというものが多いのですが,市営の方は意外にもリノベーションでした。階段室の外側にエレベーターが新設されています。
もちろん,半階分は上るか下るかしなくては玄関にたどりつけませんが,そのくらいの運動なら望ましいというケースも多いと思われます。多くても10戸に1機のエレベーターというのはちょっとぜいたくかもしれませんが,長持ちさせれば良いですね。
他のリノベーションとしては,2戸の住戸を横につなげて1戸にしたものもありました。開口面が広くてこれまた快適そう。バルコニー部分のフレームは耐震補強かな?というものもありました。
城浜団地をゆっくり歩いてみておもしろかったのは,意外に立体的な部分があることです。島状に埋め立てていって後から水路をふさいだような感じになっており,水路を渡っていた橋がそのまま団地内道路になっていたり,水路の名残が緑地になっていたり,と予想以上に豊かな空間になっていました。こういう空間はつぶさないで,うまく使っていきたいものです。
撮影データ
(共通)FinePix F100fd (6.4mm) PTLens, Program AE, ISO200, WB Auto
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