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植田正治写真美術館

Shoji Ueda Museum of Photography
2009年3月30日

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO200, WB Auto

京都から,家族旅行で山陰をまわって帰ることにしました。おめあてのひとつはこの「植田正治写真美術館」。写真も建築も,そしてまわりの自然環境も楽しめるという欲張りな場所です。逆さ富士も,写真も,建築空間も期待以上。天候にも恵まれました。

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京都の桜

Cherry Blossoms in Kyoto
2009年3月29日

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Olympus E-520 ZD14-42mmF3.5-5.6ED (25mm) PTLens
F5.0AE+0.3EV, ISO100, WB Auto-2step(G)

春休みに京都に帰省しました。福岡は卒業式の時から桜が咲いていましたので,京都でも満開かな,と思いましたが少し早いようでした。微妙なところです。

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(34mm) F5.3AE+0.7EV

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(42mm) F5.6AE+0.7EV

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(42mm) F5.6AE+0.7EV

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(42mm) F5.6AE+1.0EV

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(14mm) F5.0AE

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(42mm) F5.6AE+0.7EV

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(42mm) F5.6AE+0.7EV

九州大学 環境設計学科,大学院環境系修了式

Graduate ceremony of Dept. of Environmental Design and Environment Course
2009年3月24日

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program Auto, ISO400, WB Auto

九州大学 芸術工学部と大学院芸術工学府の学位記受け渡し式が大橋キャンパスで行われました。全体の卒業式が終わった後に,学科,専攻(系)ごとにわかれて行われるもので,環境設計学科と大学院芸術工学府環境設計系はふだんプレゼンテーション・ルームとして使っている場所で行われます。片野学科長・部門長による最後の受け渡し式ということで,かつての芸工大のマークと環境設計学科のマークの入った式名が飾られました。卒業・修了生たちはそれぞれにおしゃれして華やかな雰囲気でした。

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program Auto, ISO400, WB Auto

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program Auto, ISO400, WB Auto

オリンパス Zuiko Digital 9-18mm F4-5.6ED

Olympus Zuiko Digital 9-18mm F4-5.6ED
2009年3月23日

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Olympus E-520, ZD9-18mmF4-5.6ED (9mm) PTLens
F5.0AE+0.7EV, ISO100, WB:Auto-2step(G)

愛用のオリンパスE-520, E-420のために広角ズームを入手しました。フォーサーズシステムは標準ズームがすばらしく,おそらく95%以上は,いずれかの標準ズームがあれば事足りてしまうのではないかと思われます。私もほとんどはキットレンズの14-42mmで満足していますが,インテリアや建築物の撮影などでは,もう少し広角も欲しい,というケースがあります。ZDには7-14mmF4というお化けレンズがあり,すばらしいとは思うものの,気軽に持ち出せるサイズ・重量ではなく,出番はほとんどありません。

むしろごく初期に購入した11-22mmの方が使用頻度は高いのですが,これだと標準ズームと両方持つには,焦点域が重なりすぎ。そうなると広角レンズの代わりに,GR Digitalとワイドコンバージョンレンズを持つのとどちらがよいか迷います。

そこへ9-18mmという魅力的なレンズが登場。ようやく入手することができました。さほど大口径のレンズではありませんが,直径はそれなりに大きい。でもじゅうぶんに持ち出せそうなサイズです。最初は見慣れた風景で画角を比べてみました。

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18mm (36mm相当)

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14mm(28mm相当)

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11mm(22mm相当)

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9mm(18mm相当)

周りが広いと普通に見えてしまいますね。むしろ縦位置の方が使い出がありそう。

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9mm(18mm相当)

こういうレンズは狭いところでこそ威力を発揮。

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9mm(18mm)相当

大昔のコンピューター(電子計算機)

A very old computer.
2009年3月18日

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO800, WB: Auto

片野先生の退官前に物品の整理をするので,所在不明の品を探して,ふだん入らない倉庫や部屋を探しました。そこで印象に残ったのがこれ。HP製のコンピューターです。9100Aという型番がついています。どんな計算をやったんでしょうね。

http://www.hpmuseum.org/hp9100.htm

志賀高原スキー2009

Ski tour at Shiga Kogen 2009
2009年3月13~15日

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO100, WB: Auto

スキーは大好きです。今の日本では,がんばらないと行けませんが,そのかわり雪山にいる間だけはけっこう日常を忘れることができます。今シーズンはあやうく行きそこなうところでしたが,3月中旬になってなんとか仲間たちとスケジュールを合わせることができました。場所はもはや恒例の志賀高原。

着いた日は曇り。ゲレンデは空いており,3月のわりにはコンディションはまずまず。で2日目は,雨と霧。湿度が高く,サングラスが曇って前がまったく見えない。怖くてとても滑れないので,早々に昼休みに。

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO800, WB: Auto

これは正解で,昼過ぎから天候は回復してきました。

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO100, WB: Auto

そして最終日。晴れ!今回も東京経由で翌日も仕事だったので,カメラはFinePix F100fdのみでした。いつものようにスポット測光ですが,ほとんど露出補正することもなく,快調でした。リフトでカメラを出すときには,落とさないように気を遣うので,次はネックストラップをつけようかな。

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO100, WB: Auto

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO200, WB: Auto

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FinePix F100fd (16mm) PTLens
Program AE +0.3EV, ISO100, WB: Auto

日曜日の関越道上りはけっこうな渋滞。渋滞の運転はひさしぶり。夕食は上里SAのおぎのやでなつかしの釜飯。ただレストランで食べるなら釜飯よりも他のメニューの方がおいしいですね。

おみやげは帰りに道の駅で買ったりんごジャムでした。これもなかなか美味。

日本建築学会 九州支部研究発表会at沖縄

Annual meeting of AIJ Kyushu at Okinawa
2009年3月7~8日

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FinePix F100fd (16mm)PTLens
Program AE, ISO800, WB: Auto

今年の九州支部研究発表会は沖縄,琉球大学でした。春休みの時期ということもあり,大井研究室からはほぼ全員が参加。M1は就職活動の合間をぬって忙しそうでしたが。到着した時は天気が悪く,雨でした。まずは首里城へ。

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FinePix F100fd (20mm) PTLens
Program AE, ISO800, WB: Auto

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO800, WB: Auto

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO800, WB: Auto

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO800, WB: Auto

宿泊は那覇市内のホテルサン沖縄というホテルでした。シングルをとりましたが,柱と壁がずれている不思議な部屋。でも朝食のパンは意外においしい。部屋からはゆいレールが見下ろせました。

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO800, WB: Auto

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO100, WB: Auto

支部研では,発表自体は専門分野での議論というよりもむしろ周辺分野の人にいかに伝えるか,というのが学生たちにとってのよい体験です。

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO400, WB: Auto

最後は前回の支部研の際にも行った「てだこ」で沖縄そばを。レンタカーのカーナビにしたがって行ったら,全然違うところ(住所も違う!)に着いてしまったのはなんだったんでしょう 。でもおいしかった。

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO200, WB: Auto

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FinePix F100fd (8.1mm) PTLens
Program AE, ISO100, WB: Auto

LIGHTING FAIR 2009見学メモ

Memorandum of visiting LIGHTING FAIR 2009
2009年3月5日

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE, ISO100, WB: Auto

毎年東京ビッグサイトで開催されているLIGHTING FAIRに初めて!行きました。国際展示場は羽田空港からだと天王洲アイルでりんかい線に乗り換えて,国際展示場前で下車すればよく,なかなかスムーズです。

事前に日経アーキテクチュアの記事より,興味を持っていたのは
 ルートロンアスカの調光
 パナソニック電工のLED
 スタンレーの全周発光電球形LEDランプ
 タカショーデジテックのイタリアデザインのLED器具
 東芝ライテック
といったところ。

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FinePix F100fd (14mm) PTLens
Program AE, ISO400, WB: Auto

LIGHTING FAIRの会場はかなり奥の方。コンコースはそうでもないのに会場に入るなり人の数と密度に圧倒されました。とても不景気とは思えません。それにしてもLED一色という感じ。

タカショーデジテック
ここのブースではショップサインの展示が目を引きます。ただし文字の裏にLEDを仕込んだタイプがほとんど。ルートロンのブースは調光器が展示されているものの,調光のデモはなくつまらない。一方,照明そのものとは言えないかもしれませんが,

スワロフスキー
スワロフスキーのガラスを使ったディスプレイはさすがにきれいでした。こういったコラボレーションの際には照明環境研究者はいろいろ貢献できると思うのですが,お呼びはかからないかしら。

東芝ライテック
こちらは白基調のブース。施設系の照明でひたすらLED器具を多種多数展示。白いコスチュームのコンパニオンがノベルティを配っているのが今となってはかえって珍しい?

パナソニック電工
さすがというべきでしょうか,各種の空間をしつらえたデモが良い感じ。飲食店用照明はLEDのダウンライト+コーニスライン照明で,ランチ時は5000K高照度,ディナー時には3000Kになり,バータイムは2500K?で低照度という提案。ディナータイムの3000Kはやや色温度が高すぎ黄色っぽく見えます。バータイムの照明はきれいだったので,このあたりについてその場にいたパナソニック電工の若い人と少し話をしました。また有機ELも3種,試作品が展示されていました。5000Kの高演色性のものもありました。有機ELはいつ見てもなかなかよく,可能性を感じます。低色温度のものはグリーンの板を重ねているので現状では調光すると,黒→グリーン→電球色→ピンクというように明るくなっていくのが難点。

有機EL研究所
正方形の板状のものを組み合わせたスタンド,壁などの展示。白色のみですが光の質は良いようです。

スタンレー
電球形に期待して行ったのですが,コンパクトFLの置き換えにすぎませんでした。9Wで40~60W相当(白色)というがすでに直視にはまぶしすぎるので器具とセットで提案されないと展示としては見られたものではありません。

ウシオ
装飾用電球としてフィラメント型LEDを提案。小さなLEDを鎖のようにつないでフィラメントを置き換えているのですが,色温度は3000Kくらいで明るさに対して色温度が高すぎるようです。なぜ電球の置き換えなのにとりあえず元の光を再現しようとしないのかなあ。このあたりはヨーロッパ系の方がきちんとしています。電球の照明をちゃんと体験していない技術者が開発しているのかもしれませんね。

帰りは地下鉄の有楽町線に出たかったので,新木場まで無料のシャトルバスを利用しました。LIGHTING FAIR会場からはりんかい線の駅よりもシャトルバス乗り場の方が近く,渋滞もなくスムーズでした。

久しぶりの製図ペン

Drafting pens after a long time.
2009年3月3日

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FinePix F100fd (6.4mm) PTLens
Program AE+1.0EV, ISO400, WB: Auto

私たちが学生のころは,設計演習課題の提出物と言えば,製図ペンによるインキングは必須でした。すでにケント紙に直に描くことはほとんどなくなっていましたが,厚手のトレーシングペーパーにインキングしてレイアウトし,コピーやCHなどで着彩用の紙に大判コピーというのが定番でした。

最近はCADが増えたせいか,少なくとも私が芸工大に来てからはこういう仕上げをする学生はほとんど見かけず,コンピューターでレイアウトして大判プリンターで出力,ならまだしも,A3くらいの紙に分割出力して貼り合わせて平気な顔をしているのをよく見かけます。当然講評の時には,教員からちくりと一言あるのですが,強制されないと直す気もないようなのが気になります。

これではいけないということで,今年担当する2年生の空間プロジェクトでは,いったんCAD禁止にして,必ずA1用紙で提出という形をとろうという相談をしました。とはいうものの,一般にすぐに入手可能なペンはどのようなものか,など気にしたことがなかったので,大学近くの画材屋に調べに行きました。かつて定番だったRotringはインクなどはあるものの本体は在庫なし。ステットラーの製図ペンがありましたが,ニブは金属筒のものではなく樹脂製のものです。昔と違って樹脂材料は相当進歩したはずですから,この方が使いやすいということなのかもしれません。

けっきょくこのあたりを使ってもらえばよいのかな,とイメージしたのが写真のコピック・マルチライナー。基本設計図としては精密な線幅を要求するというよりも,3種類くらいの太さの線が見分けやすければよいので,試し書きした結果,かなり極端に幅の違う3本を使えばうまくいきそうだ,ということになりました。

さてどうなりますか。

大井研究室パーティー

Oi Lab. Party
2009年2月28日

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Olympus E-520, ZD14-42mmF3.5-5.6ED(PTLens)
F4.5AE +0.7EV(トーンカーブ補正), ISO800, WB: Auto -2step(G)

2008年度はなかなかパーティーができませんでしたが,2月末に恒例の?大井研パーティーを開きました。なかなか全員そろうのは難しいのですが,10人以上のメンバーが集まってくれました。卒業生も2人来てくれました。

料理やワイン,音楽と映像,そしておしゃべりを楽しみました。

片野先生 最終講義「私と芸術工学-技術の普及(化)」

The last lecture of Prof. Katano
2009年2月21日

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FinePix F100fd (6.4mm)PTLens
Program Auto, ISO800, WB: Auto

重松先生の最終講義に続いて,片野先生の最終講義が行われました。重松先生の講義もかなりの人でしたが,片野先生になってさらに人が増え,525教室は満員。内容のパワーポイントが資料として配られましたので,概要と追加で書き込んだメモをここに残しておこうと思います。

最初は略歴から。片野先生の原点は東京の下町で,植物関係はまったくダメ(重松先生の講義を受けて)とか。東京理科大はできて3年目(工学部建築学科),大学院は東大生産技術研究所の池辺研のご出身。昭和46年5月に九州芸術工科大学へ赴任のため初めて飛行機に乗って九州に来られます。博多駅前にはまだ磯崎新氏設計の福岡相互銀行(現西日本シティ銀行)はなく,路面電車で天神へ出たそうです。稲葉町商店街があり,ビルは岩田屋,天神ビル,福ビルくらいで非常に広々としていたようです。そこから「急行電車」(路面電車以外はみな急行と呼ばれていた)で大橋へ。もちろん地上駅(現在のダイキョウあたり)で大学は田んぼの中でした。

初代学長小池信二の熱き芸工への思い
 小池先生はもともと美学がご専門。「芸術工学」はDesignの訳として用いられた言葉です。そして国立ミニ大学として,Instituteを「科」と訳し,芸術工科大学という名称が生まれたということです。当時考えられた「芸術工学」は,図案テクニックを超えた科学的なもの,でした。小池先生の説明の中には「技術の人間化」は登場しておらず,interdiciplinary(学際性)がよく使われていたとか。この「際」は垣根の意味であり,これを取り払うということです。

 デザインについては,やはりBAU HAUSが原点と考えて良いようです。芸術工学の原点については,平成12年からあらためて大学に残っているはずの資料を探されました。その成果は「芸術工学研究」に発表されています。私も一部執筆を担当した,九州芸術工科大学35年史は片野先生を中心に編集されたものですが,表題の「源流より沃野へ」は編集に加わった画像設計学科の先生による命名だというのは初めて聞きました。芸工大が各地に広がったことをふまえて,また九州大学との統合を考える出発点にも,という意味が込められているそうです。また20周年記念事業のポスターが紹介されました。デザインは佐藤優先生ですが,下部の立面図スケッチが片野先生の手になるもの。

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FinePix F100fd (32mm)PTLens
Program Auto, ISO800, WB: Auto

 片野先生は「環境設計学科」の先生と言ってよいと思いますが,「環境」のつく学科として,環境設計学科は2番目なのだそうです。1番は大阪大学工学部環境工学科で,昭和43年の4月から,芸工大の環境設計学科はやはり昭和43年ですが,6月から・・・。カリキュラムの変遷や大学院の変遷が紹介される中,芸工大卒業生で現准教授の朝廣先生の話題も。2講座で1学年が40人体制の時に担任されたそうです。

 ずっと,構法・生産系の科目を担当されましたが,「建築構法原論」という教科書の執筆も思い出に残るそうです。初期の名物授業?であった試作プロジェクトはどうして終了したのか知らなかったのですが,片野先生が在外研究に行くと同時におやすみになってしまったらしい・・・難しいものです。

 研究としては,建設技術の普及過程,とくに規格・組織・技術書などを対象とされてきましたが,なるほど古い規格というのはもう使われないものだから興味を持たれないものなのですね。イギリスのBSでは番号の再利用もあるのだとか。九州の近代建築について建設技術の調査とともに保存活用にも関われていますが,これは北九州市が主。なぜなら,福岡にはあまりない。芸工大赴任時に書かれたメモには「村松貞次郎先生をいかに超えるか」とあったそうです。ぼくはこんな風に考えたことはないですね,時代背景によるのでしょうか。

 いくつか印象に残ったエピソードがありましたが,まず芸工大に内田祥哉先生が非常勤で来られていた,というのがなんだか不思議な感じでした。われわれはちょうど内田先生の退官直前ころに東京で授業を受けていたわけで。それから片野先生が在外研究でロンドンに行かれていた時がちょうどKings Cross駅で火事のあった時だというのも,結びついていませんでした。科研費による研究も紹介されましたが,後半の15年に集中しているのが目を引きました。ずっと以前に奨励研究がひとつあったようですが,その間は採択されなかったのだとすると,うまく採択されなくてもあまり悲観することはないのかもしれません。

 最後のしめくくりは,「九州芸術工科大学」への感謝と「環境設計学科」の発展祈念でした。芸工大は今やなく,大学院重視で学部教育があまり評価されない現状に違和感を感じている者としては,なんだかうらやましいような気もしますが・・・

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FinePix F100fd (32mm)PTLens
Program Auto, ISO800, WB: Auto

重松敏則先生最終講義「里山の保全と復元をめざして」

The last lecture of Prof. Toshinori Shigematsu
2009年2月21日

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FinePix F100fd 32mm(PTLens)
Program Auto, ISO400, WB: Auto

2009年3月に九州大学を退官される,大学院芸術工学研究院の重松敏則教授の最終講義が開催されました。

まずは生い立ちから。生まれ育った場所のスケッチが提示され,運送業の人の木炭車で白砂青松の浜へ海水浴に行ったこと,砂浜には小屋や洞窟があったことなど里山,小川,砂浜といった原体験が語られました。

小学校からは大阪(田園地帯のRC造団地)へ。堺あたりがまだ白砂青松のころでしたが,その後高度成長による激変が起きます。最初は美術を志したそうですが,それでは食えないということで緑地公園の設計ができる造園学科へ。

大学では西表島のパイナップル農園にはまったそう。那覇まで2泊3日,西表までさらに1日かかるころです。卒論・修論は西表の自然保護について。院生のときの写真も登場。西表では横断道路のずさんな建設が進んでおり,土砂が流出,珊瑚の被害も。1回あたり40~50日かけて植生図をつくり,自然保護区分図を作成。沖縄の本土復帰後,国立公園化に向けて調査が行われるということで,プレック研究所へ。西表では地面に丸太を突き刺しておくと生け垣になるというのを目撃,これが後の幹刺しのヒントになりました。

その後大阪府立大に呼ばれて戻られます。西表は琉球大にまかせて里山をやりなさい,といわれたそうです。里山は10~15年周期のサイクルで伐採更新され,太陽の日が入ります。人手が入ることでより多様になっているというわけ。手入れされないと常緑広葉樹が戻って暗くなり,草花は消え見通しも悪くなります。

どのような管理をすれば適度な植生になるか?5m角の区画で実験。結果が出るまで10~15年かかるので今ではとても無理かもしれない研究です。その間航空写真の分析を用いて都市化についても研究。利便性(交通)と都市化の進行の関連,新旧住民へのアンケートも。土地利用秩序形成のための計画モデルをつくられました。

近郊農村のコミュニティ崩壊過程では住民は4種類に分類されます。
 ・土地成金 都市化の過程で土地を売って裕福
 ・土地不成金 都市化初期に安く土地を売ってしまい失敗
 ・営農者
 ・新住民
この4者がすべて反目しあうことによりコミュニティは崩壊します。切り花で現金収入が多い地域のみ,うまく残っているようです。こういうところを残せるか?が課題とのこと。

高速道路などの長大法面
 急斜面なので大きな木は無理?ポット苗も草刈りで刈られてしまいます。そこで幹刺しを発案。つくわけがないとバカにされつつ,でも1割は根付いた!同級生のアドバイスで成長ホルモンを併用したところ,大成功。九州に来てからはトヨタと共同研究を行われました。実験地が立ち退きになったため抜いてきて大橋キャンパスに植えたそう。アラカシ等は見事に根付いています。ただし落葉樹は難しく,研究としてはここが未完とか。

里山の手入れ:夏に刈るか冬に刈るか
 研究の結果,夏に2年に1度くらいの手入れが最も多様になることがわかりました。光が少ないと花芽が出ないためであり,選択的間伐が必要。原生林に手をつけずそのままがよいが里山は管理すべきとのこと。市民の参加も得てひとまず成功です。その後在外研究でイギリスへ行き,ボランティア活動BTCVと出会い,九州に来て黒木町の山村塾と出会われます。田舎の老人はすごいと感じたそう。これらを活かすシステムとしてJCVNの立ち上げを準備中だそう。

これからもますますのご活躍を期待したいと思います。

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FinePix F100fd 32mm(PTLens)
Program Auto, ISO800, WB: Auto

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