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光環境シンポジウム「建築・都市の色彩に求められるアカデミックスタンダードとは?」

Light environment symposium: Academic standards required on color of architectures and cities
2008年11月15日

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FinePix F100fd (PTlens)
Program AE, WB: Auto

だいぶ報告が遅くなってしまいましたが,2008年11月に日本建築学会の光環境シンポジウムとして「建築・都市の色彩に求められるアカデミックスタンダードとは?」が開催されました。

色彩のスタンダードなら,自治体がガイドラインをつくったりしていますが,都市計画系の手法で現状をベースにつくられることが多く,視環境や光環境の専門家から見れば,測定法も標準化されていないし,光の色による見え方の違いなども考慮されていないので,アカデミックスタンダードを検討する意義は大いにあるのです。

プログラムは以下の通り。
(司会) 飯島祥二(岡山商科大学)
1)趣旨説明:佐藤仁人(京都府立大学)
2)景観の色彩測定法:名取和幸(日本色彩研究所)
3)文教施設の色彩:大野治代(大手前大学)
4)建築外部色彩の許容彩度:稲垣卓造(大同工業大学)
5)京都市の色彩規制:藤井 茂(京都市)
6)景観条例・ガイドライン制定についての最近の動向:山本早里(筑波大学)
7)西欧の都市計画における色彩計画の考え方:熊澤貴之(岡山県立大学)
8)総合討論
9)まとめ:中山和美(東京電力)

景観の色彩測定法としては,とくに市販されている色票やカラーガイドのそれぞれの特徴と,測定現場での向き・不向きなどの情報が貴重でした。文教施設の色彩は最近の実測研究のデータによるもの。外部色彩の許容彩度は,できそうでなかなかできない大がかりな模型実験による多数の評価データによるもの。もちろん論文としては公表されているものですが,実験の詳細は論文よりもよくわかりましたし,過去の研究を追い切れていない人には貴重な情報でしょう。京都市の色彩規制については,行政側から最新の実態の紹介。条例・ガイドラインの動向もなかなかつかみにくい全体像が紹介されてありがたい。西欧における考え方は,そのまま日本に適しているかどうかは別にして,近代のシステムの中で都市や町並みをどのように維持していくかという仕組みの先駆例としては参考になるものです。日本では社会システムに西欧の近代的なものを取り入れた際,伝統的なものや文化とどう整合させるかをあまり検討してこなかったわけで,私たちが考えていくしかないことになりますね。

非常にもりだくさんだったので,討論も含めて消化不足のところもありましたが,色彩関係ではアカデミックスタンダードに向けて今後も検討が進められるようですから,期待したいと思います。

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FinePix F100fd (PTlens)
Program AE, WB: Auto

ちょうど紅葉の季節かなと思いましたが,ゆっくり見に行く感じではありませんでした。会場近くの公園はこんな感じ。

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