高校・大学「接続テスト」胎動?
An indication of high school - university "connection exam"?
2009年2月8日
2月8日の朝日新聞西部本社版の1面トップ記事は「接続テスト」胎動,高校・大学 学力確保・入試活用へ研究 来秋めどに試案」というものでした。
ますますいやな方向に進みそうなので一言。
大学入試センター試験が「高校の学習の到達度を測る役割を果たせていない」?もともと入試なんだから,そんなことは目的じゃないはず。到達度の順番をつけるのが目的でしょう。入試は「選抜試験」です。志願した中から一定数を選ぶ。学力を向上させるために入試を変えようなどというのは本来おかしいのです。
そもそも,大学の出願資格に「高校卒業(程度)」があることがどうして話題にならないのでしょうか。一定レベルに到達していることは高校が保証する(卒業認定するのだから)のです。それを忘れるから学校が軽視される。どこの大学に合格しようが,入試科目以外でも水準に達していないものがあれば卒業できないから進学できないはずなのです。
もちろん高校からではだめで,小学校も中学校も,ちゃんと水準に達したら次の学年に進むというあたりまえのことを始めれば良い。もちろん判定するのは先生です。先生が信用できない?生徒よりもほんの少しわかっていれば,それでよいはずです。
「教育を受けさせる義務」というのは有名だと思いますが,これはやっぱり「学習する義務+それを支援する義務」でしょう。中学の卒業試験が一大イベントになる日は来るでしょうか。一般の資格によくあるもので言えば,「中学卒業+職歴3年」または「高校卒業」で成人・選挙権獲得というのが現代社会に合うと思いますが。(もちろん解決しなくてはならない諸問題が山積でしょうが,コンセプトとして)
« 冷蔵庫の不調 | トップページ | 福岡の雪 その1 »
「新聞等記事雑感」カテゴリの記事
- 新聞記事「細る資金あえぐ国立大」(2009.06.29)
- 国立大に「埋蔵金」?(2009.06.28)
- 高校・大学「接続テスト」胎動?(2009.02.11)
- 高校で義務教育内容の学び直し?(2008.12.29)
- 最近の新聞記事の感想(2008.06.15)
この記事へのコメントは終了しました。
« 冷蔵庫の不調 | トップページ | 福岡の雪 その1 »
コメント