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おすすめイヤホン(2) BOSE in-ear headphones

Recommended earphones part2: BOSE in-ear headphones
2008年9月5日

inCoreに続いてのおすすめは,BOSEのin-ear headphones

Bose_inear_headphones

こちらはinCoreよりも一般的な製品なので,Web上にもさまざまな口コミ・評価があふれています。ギタリストの方が,自分のホームページで絶賛していたり,非常に高い評価がある一方,まったくだめな音・2000円のイヤホンの方がまし,という人もいます。

評価はかなり割れているといって良いようなのですが,環境心理研究者としては,これを単なる好みの問題として終わらせたくはありません。そこで,以下ちょっとした考察。

購入して,最初にVAIOのHDDに保存されたATRACファイル(256kbps)を再生してみた最初の印象は,「おお,これはすごい」というものでした。イヤホンというよりも大きなスピーカーで聴くバランスに近い。では,なぜ評価が割れるのか?

考えられるひとつめの原因は,すでにWebで語っている人がいるように,ほかとは装着方法が違うということ。パッドを耳のくぼみにはめ込み,BOSEのロゴのある本体は耳の外で前を向いた状態が正しいと書かれているのですが,カナル形のように本体まで耳のくぼみに入るように押し込むと,中高音のレベルが低下し,低音だけが聞こえるような状態になります。文言からすると,この状態で評価したと思われるものもあるようです。

次に考えられるのは,音のバランス基準を何に置くかということです。アコースティック楽器を演奏する人や,クラシック・ジャズなどの生演奏の好きな人であれば,BOSEの音はおそらく「正しいバランス」に聞こえると思います。生の音の低音エネルギーはすごいものですし,室内で間接音が加わった状態ではさらに低音から中音の響きが多くなります。1980年代半ばにヤマハのDSPプロセッサーが発売されたころ,オーディオ誌などでさまざまな実験が行われていましたが,大ホールの音響再現ならメインチャンネルに小型スピーカーを使ってサラウンドチャンネルに大型を使う,という提案をされた録音エンジニア出身の方がいたと記憶しています。さらにBOSEの場合は,聴覚のラウドネスをかなり意識しているように思われるので,最終的な聞こえ方がフラットなバランスになるように調整されているように感じます。

反対に,オンマイクでスタジオ収録された音の細部をひたすら生々しく聴きたい!という人にとってはBOSEの音は解像感が足りない,とか高音がだめ,とかいう評価になるかもしれません。この場合には基準になる現場の音というのはないのですから,どんなバランスを聞き慣れているかということも評価に影響しそうです。カナル形等の小型イヤホンが基準であれば,高級機種ではイヤホン自体の周波数特性はかなりフラットでしょうが,音量を上げない状態では聴覚に対して低音は少なめのバランスが標準ということになってしまうのではないでしょうか。

オーディオ用のスピーカーは,ビデオ・ソフトが普及してずいぶん変わったと思いますが,ポータブル機器でも映画などを楽しむようになると,変わってくるかもしれませんね。

誰か検証研究したい人がいれば,ぜひどうぞ。どこが環境設計学科/環境・遺産デザインコースなんだ,と言われそうですけど。

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