「空間プロジェクト」合評会
Jury of "Space design project"
2008/06/14
九州大学芸術工学部環境設計学科2年生前期の設計演習科目である「空間プロジェクト」の合評会が行われました。
新カリキュラムになって空間プロジェクト自体は2年目ですが,今年から担当者と内容が変わっています。
前半の課題は「集合住宅」。1年生の間は,すでに存在している建築物の図面コピーや模型制作であったり,空間分析であったりしたわけで,自ら考えて設計する課題としては初めてのもの。学科内の担当は私と井上朝雄先生,非常勤講師として東大の清家先生,北九州市立大の赤川先生,そして元日建設計の横田さん,芸工出身の末次さんも加わっています。
昨今の学生の状況を見ると,図書館に資料がそろっているからといって自由にやらせても,うまくできない学生がかなりの数になることが容易に予想されるため,ある程度のステップを考えることに。まず参考にしてもらうとよいと考えられる集合住宅をピックアップしてグループごとに分析。次に課題に合わせて住戸内部のユニットを何種類か描いてみてチェックを受け,その後建物と周囲全体の設計を行うという手順。敷地は大橋キャンパスから歩いてすぐの「大橋団地」。団地自体は建て替え途中なので,更地になっている部分です。
「空間プロジェクト」とセットになる講義科目として「空間デザイン論」があるので,集合住宅の設計で必要になる計画や構造のごくごく基本的なことはここでレクチャーされます。すぐに自分で設計しなくてはいけないので,ふつうの授業よりは熱心に聞いていたかな,という印象。ただ,講義形式でいろいろな内容を聞き取る能力はまだまだ,という学生もいるのが難点。特にこれまでに何気なく使ってきた言葉や概念は,それが相当に偏ったものであっても修正するのはなかなか難しいようです。
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