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建築九州賞(作品賞)選考終了

Architecture Kyushu Awards (Works) have been decided
2008/04/26

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Ricoh GR Digital2

今年から,建築九州賞(作品賞)の選考が始まりました。日本建築学会九州支部の主催で,建築家協会九州支部・沖縄支部が共催です。いろいろな立場の委員が審査を行うのですが,実は私もその一員でした。環境工学委員会から推薦されたのです。

提出された資料による審査,プレゼンテーションと質疑による審査を経て,残った作品には3名程度の審査委員が手分けして現地審査が行われました。最終審査会には審査委員が一堂に会し,現地審査の報告を行った上で,最終的な表彰作品が選考されました。

第一回となる2007年度の表彰作品は以下。( )内は応募部門,そして応募者です。
【建築九州賞】
カレ・スピラル(住宅部門) 松岡恭子(スピングラス・アーキテクツ)
JR日向市駅(一般建築部門) 古賀徹志・龍田広和(九州旅客鉄道株式会社)
空想の森アルテジオ(一般建築部門) 田中俊彰(田中俊彰設計室)
医療法人コミュノテ風と虹 のぞえ総合心療病院(一般建築部門) 鮎川透(環・設計工房)
【特別賞】
財団法人慈愛会 奄美病院(一般建築部門) 川島克也・田中公康(日建設計)松葉瀬忠夫(下舞建築設計事務所)

カレ・スピラルは松岡さんの,制約が大きい集合住宅でも建築的にいろいろできるはずだ,という思いが伝わってくる作品。福岡・姪浜駅からすぐですが,住宅なので残念ながらふつうは中には入れません。賃貸ですから空きが出れば借りることはできるでしょうが。

日向市駅はJR九州を中心に,周辺も含めてデザイン・まちづくりを行おうとする拠点になるもののようです。今のところ周囲は寂しいそうですが,これからどうなるでしょうか。

アルテジオは湯布院にある小さな美術館。山荘無量塔の併設施設ですが,もちろん一般に入場可能。隣のレストランもなかなかおいしい。アプローチのつくり,入口となるスロープの空間,そして主展示室,ライブラリーやサロンなど,どの空間も絶妙です。視環境的には,南側のハイサイド・ライトは外側にスロープ空間をバッファとして持つこともあって,拡散された自然光が見事です。北側には由布岳の見える透明窓もあるのですが,すぐ外が草地の斜面であるため,展示物に空が映り込んだりしないところがとてもうまくできています。学生諸君はぜひ参考にしてね。

のぞえ総合心療病院は,高低差のある敷地全体を生かし,いわゆる建築物だけでなくてランドスケープまですべてが心を癒す施設となっています。主病棟の内部は建築的にかなり複雑なプログラムを解いているのですが,そんなことは利用者にはほとんど感じられないでしょう。自己主張してくる建築とは対極にあるような,やさしいデザインです。

特別賞となった奄美病院。作品賞第一回ということで,応募数が多く激戦となった結果とも言えます。私は現地は見ていないのですが,こちらも精神科病院としての新たな提案に富んだものとのこと。のぞえとは逆に主張のあるデザインということで,人によって評価が変わったのかもしれません。奄美という風土への適合,環境的な配慮などがすばらしいということでした。

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