大学入試センター試験
The National Center Test for University Admissions
2008/01/20
大学入試センター試験が終わりました。約54万人が受験したのだそうですからすごいものです。それにしても新聞などを見ると,大学入試ってそんなに大事なのかと思います。大学そのものをそんなに大事にしてくれているとは思えないのですが。
「英語リスニング トラブル続々」という見出しを見ましたが,むしろこれだけの巨大な入試を全国統一で実現していることそのものがすごいことだと考えた方が良いような気がします。携帯電話の着メロが鳴ったというのも大きく報道されていますが,そんなに重要なのでしょうか?リスニングテスト受験者が44万人以上いて,1人だけ!受験生諸君,よくできました,というところ。電話を切ったかどうかは本人のみの管理で誰も確認してくれませんから。
一方,内容や実施態勢の向上につながるような問題提起や報道は残念ながらありません。大学入試として,日常会話のような内容がふさわしいのでしょうか?小咄のようなものが続いて思わずリラックスするため?アメリカに旅行に行けるようにするためか・・・
「大学の入学試験」なら大学で学習するために必要な能力を試せるものにすべきでしょう。高校までに受けた授業ができるか,ではないはずです。現状では高校までの学習達成度を測るつもりのようですが,それなら高校の卒業試験にすべきなのです。順位づけではなく,水準を設定して,達しなかったら不合格で留年するのが自然でしょう。
実施体勢としての疑問は,なぜ受験生も運営する側も疲れている夕方にやるのか,ということでした。成蹊大学で照明が消えて大騒ぎだったようですが,昼間やっていれば,軽微な影響ですんだはず。30秒ほど早く終了してしまった会場があったようです(リスニングの内容そのものは30秒ほど短いから最後の余裕分を待つのを忘れたのでしょう)が,これだって,とても入試に専念などできないのが現状の大学教員(しかもリハーサルなし)だけに頼らずに,開始と終了の時間を指示する人員をリハーサルを行った上で配置すれば良いのです。結果を求めるならそれなりのコストもかけるべきなのであって,機械の不調にしたって,そもそも最初に入札で(すなわち安いところに)決めたと聞いてあきれたものです。
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