FinePix A600/F30のマクロ撮影
Macro Photo with FinePix A600 and F30
2007年2月3日
FinePix A600で,小物の写真を撮っていた娘から質問を受けました。「写真がなんだか絵みたいになったけど?」
A600の液晶画面をF30で撮ったのが上の写真。「絵みたい」とは,周りが白飛びして,色が塗り絵のようになっているということのようでした。被写体は10cm弱のバイオリンのミニチュアです。期せずして,A600のマクロ撮影テストとなりました。
左がA600のフルオート撮影です。液晶画面で見るほどの白飛びはありません。どうやらA600の液晶は明るさ優先でダイナミックレンジが狭く,階調表現は苦手なようです。もっとも露出オーバー気味であることは間違いないようです。近接撮影に対してフラッシュが強すぎるようです。右はとりあえずマクロモードにしてみたもの。ほぼ標準的な映りになりました。通常はこれでじゅうぶんでしょう。背面液晶でも白飛びが少なくなっているのがわかります。(撮影データ 左:ISO400, F2.8, 1/60sec 右:ISO100, F8, 1/60sec,マクロにすると感度も絞りも変わる)
せっかくなので,もう少しいろいろ試してみます。近接しすぎてフラッシュが強いなら,撮影距離を離すことが考えられます。それほど小さな被写体でもないので,少し離れて中くらいの焦点距離にズームしてみたのが左の写真。被写界深度が浅くなってピントが厳しいようです。右側はマクロモードのまま,フラッシュの前にティッシュペーパーを重ねてみたもの。バイオリンケースの内側の色がやや見た目に近くなりました。(撮影データ 左:ISO400, F4, 1/60sec 右:ISO100, F8, 1/60sec)
それでは,フジでは上位機種のはずのF30だとどうでしょう。
左はFinePix F30のマクロモードでフラッシュ発光。右側はそれを-2/3EV補正したものです。ちなみにA600ではフルオートでもAF OKの表示でしたが,F30ではピントが合いませんのでマクロにするしかない。どちらが失敗が少ないかは微妙なところです。マクロでもややマイナス補正は必要なようです。(撮影データ 左右ともISO200, F8, 1/60sec,補正はフラッシュ制御らしい)
FinePix F30は高感度でも低ノイズが特徴ですから,フラッシュOFFという手があります。ふだんはずっとOFFのまま使っていますので,比較のためにフラッシュOFFにしたのがこれです。左が露出補正なし,右が-2/3EV補正。光源は部屋の蛍光灯(松下電工の3波長形昼白色),ホワイトバランスはオート。バイオリンケースの内側の色がフラッシュ撮影のものと違いますが,こちらが肉眼で見たものに近いのです。ディスプレイで見る限り,-2/3EVがもっとも見た目に近いのですが,プリントする場合には左の方が良いかもしれません。(撮影データ 左:ISO1600, F2.8, 1/50sec 右:ISO1600, F2.8 1/80sec)
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