デザイン基礎演習前半合評会
The jury for Environmental Design Basic Seminar (1st half)
2006年12月23日
昨年末に行われた合評会の模様をお届けしましょう。
グリーンボックス・ハウス(宮脇檀)の発表風景。合評会までの課題は,AutoCADによる平面図,立面図,断面図と,そこからShadeでモデリング,レンダリングしたインテリアのCGパース,そして1/50のスタディ模型です。図面,パースおよび対象住宅の紹介に必要な画像などはデータとしてされたものを,模型は小型のCCDカメラを通したものを,2台のプロジェクターで壁面に投影し,まずは担当学生グループによる発表,その後教員との質疑応答やコメントとなります。
白の家(篠原一男)。ポイントとなる柱が曲がっているのと,居間空間の天井を誰も作らなかったのが残念。
山川山荘(山本理顕)。周囲の木々をつくっているのがいいですね。非常にシンプルな建物ですが,屋根をつけてCCDカメラでのぞくと雰囲気はばっちり。
梅林の家(妹島和代)。薄い壁でつくられたこの家にはスチレンボードの模型がぴったり。今年は周囲の電柱が作られていて,妙にリアルでした。1/50だと内部空間を模型で味わうにはちょっと小さい。
立川のハウス。このグループは,けっこう気合いが入ってました。CGパースがツボを押さえていて,プレゼンも好評。中庭の「つっかえ棒」の取り付け位置が,それぞれ違っていて,さてどれが正解?と思わぬ教材も提供してくれました。
黒の家(千葉学)。スタディ模型ですが,黒の家だからさりげなく黒も使っているのが好感が持てます。CGパースの組み合わせもなかなか。
ミニハウス(アトリエ・ワン)。周辺条件にも注目してくれたのはなかなか良かったのですが,ちょっと全体を把握しきれていない感じでした。まあ,知らない土地の将来の道路予定地云々を想像するのは難しいかもしれませんが・・・身近なところにもあるものだから,これから慣れてほしいと思います。
日本橋の家(岸和郎)。
あと立体最小限住宅と塔の家(東孝光)があったはずだが・・・模型の写真を撮り忘れたようです。講評しながら,撮影もするのはちょっと難しい。
九州大学芸術工学部環境設計学科では,今年の1年生からカリキュラムが変わり,私が後期に担当していた「デザイン基礎II」は,「環境設計デザイン基礎演習」として内容も変わりました。新たに全学教育科目として「空間表現実習」が田上先生の担当で始まり,模型制作とスケッチなどはこちらに移行したのです。演習系科目全体の意図は変わりませんので,スケッチ,模型,CAD/CGとも同じ対象を扱うこととし,田上先生と相談して,合同の合評会を企画したのが今回の合評会。非常勤講師としてこれまで同様神戸芸工大の花田先生もお招きしています。
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