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ノートPCのバッテリー無償交換

Free Exchange of Battery packs for Notebook PC.
2006年10月17日

ソニー製のリチウム・イオンバッテリー品質不良問題は,終わりが見えません。リコールの類はよくニュースになっても,なかなか自分が当事者になることがありませんが,珍しく今回はApple PowerBookのバッテリーが対象となりました。

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こちらが送られてきたバッテリーと案内用紙。問題のバッテリーはそのまま運送業者が引き取っていきました。

交換プログラムの経緯をおさらいしてみると,9月1日付けでAppleより「重要:iBook G4 および PowerBook G4 バッテリー交換プログラムのご案内」というメールが送られてきました。バッテリーのシリアルNo.を確認し,対象になっている場合には,WebサイトにNo.を入力すると,交換申し込みが受け付けられるという手順でした。さっそくその日の夜中に申し込みを行いました。

受付確認のメールでは,「交換用バッテリーがお手元に届くまでは約 4 - 6 週間かかる予定です。ただし、お使いのバッテリーモデルの在庫状況により日数がかかる場合がありますのであらかじめご了承ください。」ということでしたが,交換用に送られてきたバッテリーの発送票は10月16日付けなので,ちょうどまる6週間ということになります。

ソニー自身も,交換プログラムを始めるようですが,幸い?私のVAIOは対象外のようです。

メーカーが責任を持つのは当然ですが,ユーザーの方も,身近であっても,元々は危険物であるものに対して,少しは敏感になる必要があるように思います。かしこいユーザーになるための情報は,ぜひたくさん提供してもらいたいものですね。

環境心理調査手法ワークショップとチュートリアル

Workshop and Tutorial on methodology for Environmental Psychology studies
2006年10月12~13日

私の企画した環境心理調査手法に関するワークショップとチュートリアルが無事に終了しましたのでご報告しましょう。ワークショップは,九州大学・芸術工学研究院の21世紀COEプログラムのイベントとして,チュートリアルは日本建築学会・環境心理小委員会の有志によるものです。

21世紀COEプログラム 第10回知覚心理部門ワークショップ「環境心理調査手法」

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最初の講演は,宗方淳先生(東京大)。タイトルは「環境心理調査における提示法-イメージ・写真からVRまで」。提示法についての考え方,ポイント,様々なメディアの基礎,研究事例まで,幅広くわかりやすくお話いただきました。現実環境の複雑な視覚的な要素を映像でどのように提示するか,ということについては意外に専門家が少ないのです。私が建築研究所に在籍していたころには,共同で研究していましたが,拠点が別れたことを活かして,それぞれのテーマで展開していければよいと考えています。現在メインの研究は立体視を含むVR関連のようですから,こちらは素朴な平面映像と尺度の関連などを地道に進めたいところです。

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続いての講演は,秋田剛先生(東京電機大)。タイトルは「環境心理調査における実験計画に関する留意点」。環境心理だけでなく,環境心理生理まで含めての実験事例を紹介しながら,その時々にどのようなプロセスで目的設定,方法選択を行い,結論につなげていくのかが惜しみなく紹介されました。聴覚情報処理と視覚情報処理の関係を事象関連電位(脳波のとらえ方の一種)から明らかにしたり,反応時間からそのメカニズムを新たな視点でさぐったり,とさまざまなことに応用できそうな手法が目白押し。

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休憩をはさんで,川井敬二先生(熊本大)の講演「環境心理調査における調査計画に関する留意点」。川井先生が所属する熊本大学矢野研究室で継続的に行われている,騒音に関する社会調査を題材に,論文ではなかなかわからないような詳細にいたるノウハウをご紹介いただきました。アンケートの設問に限らず,実施方法全体や,自由記述の分析に至るまで,さまざまな工夫が凝らされているのです。将来的にさらにこれらのデータを社会全体で有効に活用するためのデータアーカイブの提案も展開されています。

引き続き行われたディスカッションは,司会が不要なほど次々に質問やコメントが出ました。参加者の半数くらいは学生でしたが,単に難しい話というのでなく,独自の着眼点やそれぞれの専門分野の知見を基に発せられる質問やコメントは大いに刺激になったのではないでしょうか。

COEプログラムの拠点副リーダー(知覚心理部門)の中島祥好先生(知覚心理学)も出席されており,今後も実験室で得られたデータと,実環境での人間の心理反応についての議論・研究が深まることが期待されます。
 

第5回 環境心理生理チュートリアル「環境心理調査手法の施設設計への応用」

翌13日には,5回目となる環境心理生理チュートリアルが行われました。建築系の環境心理分野はそれほど歴史が長いわけでもなく,研究者・教育者の数も限られています。そんな中で広がりを見せている環境心理生理研究,とくに大学院生などに研究のノウハウをしっかり伝えようということで始まったチュートリアル。これまでは,日本建築学会の大会の前後に開催地近辺で行われてきましたが,今年は初めての単独での地方開催です。

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最初に,高橋浩伸氏(九州大学COE研究員)により,主旨説明が行われました。日頃から熱心に学生諸君にチュートリアルへの参加を勧めてくれていて,今回の福岡開催も彼の熱意によるところが大きいと言えます。

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前半は講演がふたつ。まずは小島隆矢先生(建築研究所)による「公共施設におけるニーズ把握調査および顧客満足度調査」です。国土交通省が官庁施設で実際に取り組み始めているニーズ調査。満足度調査は従来から行われていたようですが,その問題点を詳細に洗い出し,改良したのが小島氏。豊富なノウハウに加え,わかりやすく魅力的な小島流表現を駆使してのマニュアル作成,講習などに飛び回っておられます。

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ふたつめの講演は,建築環境心理系におけるきちんとした定性調査手法確立の元祖とも言える讃井純一郎先生(関東学院大)。「よりよい環境を創り出すためのインタビュー調査」と題して,環境デザイン支援調査をコンセプト策定支援型とスペック策定支援型に区分することの重要性,真のニーズと見かけのニーズをいかに見分けるか,評価グリッド法の核心はなにかという点にいたるまで,ていねいに解説いただきました。

休憩のあとは,まさに豪華チュートリアル。参加してくれた学生諸君は,一人ずつ自己紹介,自分の研究テーマなどについて語ったあと,ずばり現在の研究上の悩みや手法の使い方などについて自由に質問する機会を与えられました。最後は若干予定時刻をオーバーしましたが,昨日のワークショップの講師も含む講師陣による本音の回答・コメントが重層的に寄せられ,こんな機会は二度とないのでは?という感じでした。

ご参加いただいた先生方,また学生諸君もどうもありがとうございました。次回は,もう少し時間的な余裕を持って準備したいと思います。チュートリアルについては,開催希望のある場所での実施も検討する予定ですので,希望があればぜひ大井までお知らせください。

F1日本GP観戦旅行記

Travel sketch of Formula One Japanese GP tour
2006年10月6~8日

今年で,ひとまず最後となる鈴鹿でのF1日本GPに,佐藤琢磨君の応援に行ってきました。といっても,どうしてもセナを見たくて行った頃とは違い,どうせ行くならいいところに泊まりたいし,おいしいものも食べたいし・・・というわけで,周辺の話題の方が多いかもしれません。

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ご一緒する方々とは,まずは金曜日にサーキットで合流ということになっていましたので,一人で名古屋・白子経由でサーキットへ。鈴鹿サーキットは久しぶりです。白子駅で降りるとシャトルバスは長蛇の列。金曜日で雨なのに?なんとかフリー走行開始直後には自分の席に到着。2コーナーからS字よりのF2 Hブロック「佐藤琢磨選手応援席」です。雨はなかなかやみません。

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今回ホンダ勢では琢磨君だけが2レースめのエンジンのはずですが,前戦の中国も雨だったせいか,金曜日からずいぶん周回をこなしていました。どうやらトラブルはなさそうです。昼頃にはほぼ雨もやみ,午後は次第に乾いたラインもできてきました。左側が午前中の初め頃,右側が午後です。水しぶきの上がり具合と路面の色の違いがわかるでしょうか。

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お昼休みにはメインスタンド裏を歩いてみましたが,すでにかなりの人出です。各メーカーのブースなどもがんがんイベントをやっています。写真はホンダのステージ。

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マレーシアGPでは,金曜日にはまだ設営工事中で人もまばらだったのと比べると日本のF1人気はすごいですねえ。

宿泊は長島温泉のホテル。夕方,宿に入り後続部隊と合流です。どうせならおいしいものを食べようということで,地元では有名らしい柿安へ。松阪牛を堪能しました。

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一夜明けて,土曜日は晴れ。ただし風がかなり強い。宿からはグループでバスをチャーターしてあり,サーキット近くの駐車場に向かいます。裏道を大型バスで抜けるというのも珍しい体験。人出はさらに増え,今年は相当すごそうです。鈴鹿は他と比べてスタンドへのアプローチは大変ですが,昼食のバリエーションは多い方。それでもかなり限られますし,待ち時間は長いので,お弁当を頼んで持ち込むという作戦。サーキットとは思えない豪華な昼食。

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予選ではいきなり山本左近がハーフスピンからストップ。琢磨君は問題なさそうな走りに見えましたがタイムはもうひとつ。最初の15分で姿を消してしまいました。スタンドからは一応映像も見えますが,スクリーンサイズがさほど大きくないのと距離があること,晴れてくるとコントラストも落ちるという感じで,情報はPit FMのラジオ経由が一番よくわかります。

夜はホテルの中広間でグループ全員そろっての宴会。食事もまずまず。会場での蛤調理のパフォーマンスも。お肉は陶板焼きでした。

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日曜日の決勝も晴れ。ドライバーズ・パレードに向かう際,琢磨君がマイケル・シューマッハとしゃべりながら歩いていくのが映像に映っていましたが,何を話していたんでしょうね。鈴鹿にゆかりのF1マシーンのデモンストレーション走行は,88年のマーチ・ジャッドにイヴァン・カペリ,89年のマクラーレン・ホンダにゲルハルト・ベルガー,90年のラルース・ランボルギーニに鈴木亜久里という豪華メンバー。マーチのデザインで名を上げたエイドリアン・ニューウィーはウィリアムズ,マクラーレンでチャンピオンマシーンを何台もデザインし,今はレッドブルに。ベルガー,亜久里はチーム・オーナーですね。そしてランボルギーニのエンジニアだったダニエル・オーデットがSuper Aguriの監督さん。デモ走行ではラルースがヘヤピンあたりでトラブルのためか止まってしまったのが残念でしたが,マーチとマクラーレンは1周回ったあとのストレートからS字にかけて,88年のプロスト/カペリのデッドヒートを再現するという演出。あの年,圧倒的な強さを誇ったターボ・エンジンのマクラーレン・ホンダ,プロストを一瞬だけカペリがパスしたのでした。

日曜日のお昼は,これまた地元の知人が手配してくれた穴子弁当。鈴鹿付近では有名な穴子専門店なのだそうです。とても柔らかく,くせのない穴子が大変美味。

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決勝レースでは,琢磨君はいつものようにスタートで見せてくれました。1コーナー手前でのパス,S字を上っていくところで,また1台パス,とスタンドは大盛り上がり。その後しばらくはまた順位を下げましたが,ペースは悪くなく他車を追い回し,最終的にも15位完走。最高でした。

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それだけに出口まで延々時間がかかったのは仕方がありません。でも,係の誘導にしたがって距離的に近い南ゲートではなく,いったんトンネルをくぐってから臨時に開けられているプールサイド・ゲートに回ったところ,比較的スムーズに脱出することができました。

けっきょくバスで桑名まで送ってもらったのですが,けっこう時間がかかりました。近鉄で名古屋についた時には,博多行きの最終まであと10分を切っていましたが,無事に切符を買って乗ることができました。ただし,弁当を買いそびれ(ホームの弁当屋は完売),車内販売もお弁当は完売と言われ(売り子曰く,よくありますよ),おつまみのみ。大阪駅のホームの弁当屋は開いていましたが新幹線では買いに出るわけにもいかない。けっきょく大阪から積んだらしい「柿の葉寿司」の最後から2つめを手に入れましたが,あとの人たちはどうしたのでしょう。名古屋で乗った時点では夕食時のあと3時間半も走る列車としてはサービス悪いぞ,JR。しかもJR東海とJR西日本ではまったく連携していないようでした。

インテリア撮影にお勧めのコンパクト・デジタルカメラは?

My recommendation on compact digital cameras for interior photography
2006年10月16日

エジプトから帰ってしばらくして,現地でもご一緒したM先生から,「お勧めのデジカメはありませんか?」と問い合わせがありました。「用途としては、学生にインテリアの写真を撮らせるのに、簡単にきれいな写真が撮れるとよいというのが、当座のニーズ」で「価格は5万円程度まで」とのことでした。メールで私の考えをお答えしたのですが,考えてみれば,いろいろな人の参考になるかもしれないので,一部修正して,ここに再録したいと思います。

インテリア撮影の場合には,広角レンズが使えて,かつ高感度でも画質が良いことが求められるだろうというのは一般的で,私も異存はありません。もちろんどんな写真を撮るかによりますが,一応,全体を入れた写真も撮っておきたいということが多いから広角という話になるのでしょう。どのくらいの広角レンズが必要かは,空間の広さによっても変わってきます。人間の感覚としては狭い空間ほど広角で撮らないと体感と違って感じるように思います。つまり,私の感覚としては,広めのリビングだったら35mm相当ぐらいでもそこそこ広角に感じますが,6畳以下の空間だと28mmクラスが欲しくなり,トイレやお風呂のような小さな空間では21mmクラスでないと壁しか写らない?というように感じます。

感度は一般住宅を対象にするなら,高い(高くしてもノイズが気にならない)方が無難でしょう。狭いところだと三脚は使いにくいし,手ぶれの危険も減らしたいですし。エジプト紀行で多用しているフジフイルムFinepix F30は,コンパクト・デジタルカメラとしては高感度での画質は抜群ですが,広角側は36mm相当とあまり広角ではありません。室内空間全体の撮影を考えなければ,とてもいいカメラなのですが。

さて,広角のデジカメを探すのには,ヨドバシカメラのサイトが便利です。

デジカメ>機能で選ぶ>広角撮影ができる
http://www.yodobashi.com/enjoy/more/productslist/cat_89_173/53993415.html

28mm相当の広角を売り物にしているイメージが強いのはリコーとパナソニックですが,オリンパスからもFE-200というのが出たようですね。しかも安い。まだ新しいカメラなのであまり情報がないですが,こんなページを発見しました。
http://takebeat.sytes.net/index.htm

ちなみにフジとオリンパスはメモリーカードがxDピクチャーカードです。これを気にする人もいるようなのですが,大容量のSDカードが何枚も余っているというのでなければ,メモリーカードはカメラと一緒に1~2枚ずつ買うものだと考えた方がいいように思います。

さて,リコーの場合はCaplio R4が600万画素でR5が700万画素。ほとんど違いはないように見えるけれど,R5の方は新しいだけにISO感度が1600までになってますね。R4は800まで。もうひとつ,リコーにはGX8という機種があります。発売からまる一年以上経っていて若干無骨ですが,これの特徴はワイドアダプターが付けられるところにあります。本体価格にあと1万円ほど出せば22mm広角相当の撮影もできるところが他にない特徴。最近ほとんど出番がありませんが,私のところにはGX8の前機種のGXがあります。たとえば,このブログのLuxPacificaの時の写真は全部これで撮影。ただし夜景は低感度で三脚を使っています。
http://naoyukioi.cocolog-nifty.com/newsletter_from_naoyuki_o/2005/07/index.html

同じころの金沢21世紀美術館の夜景とタレルの部屋はISO400でその辺の適当な台に乗せて固定したもの。

パナソニックは小型でおしゃれな感じですが,私の近くで使っている人の感想では,暗い条件にはあまり強くないようです。

デジカメといえば,キヤノンも有名ですが,そのキヤノンからはIS900というのが発売されたところのようです。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0609/29/news042.html

Webの情報も信じるとして,私が個人的に考えるお勧めの順番は

1)狭い空間にも対応できて,一番応用範囲が広い
 リコーCaplio GX8+ワイドコンバージョンレンズDW-4+フード&アダプターHA-1
2)28mm広角がフルオートで使えればじゅうぶんという場合は安価な
 オリンパスFE-200
3)28mm広角が使えて,多機能な最新機種で欠点の少なそうな
 キヤノンIXY DIGITAL IS900

エジプト紀行で使ったもうひとつのリコーGR Digitalは今回の条件からするとやや予算オーバーですが,広角しか使えなくてもよければインテリア撮影にはお勧めはできます。一番の特徴はレンズの歪曲が少ないことで,直線がほぼまっすぐ写ること。他の機種では広角側では多少は樽型に曲がって写るのは仕方がありません。これが重要かどうかは用途と好みの問題でしょう。

iaps19 エジプト紀行10~11日目

Travel sketch of iaps19 Cairo/Egypt Day 10~11
2006年9月19~20日

エジプト考古学博物館とコプティック・カイロ

カイロに来たら,ピラミッドとともに考古学博物館は必見でしょう。それに,膨大な収蔵品をどのように展示しているのか,黄金のマスクなどをどのような照明で見せているのか,というところに興味津々でした。ただしこのころ出張も2週間近くなり,疲れも出たのか,腹の具合が思わしくない。30分から1時間に一度くらい数分間の腹痛がおこるという体験したことのない症状ですが,動けないわけでもないので,のんびり見て回ることに。

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FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (36mm Equiv.)
ISO Auto(200), WB Auto, Program AE

考古学博物館はガイドブックでは有料で撮影OKとなっていましたが,今は全面禁止。門の脇に上の写真のようなカメラを預けるところがあって,ここに預けないと入場できません(荷物チェックあり)。でも隠し持って入ったのか単に気がつかないのか,中で撮影している人もあり,そちらは係員が注意するでもない。

ツタンカーメンの秘宝や玉座などは,ガイドブックではいつ行っても混んでいるというのですが,特に混んでいるという感じはなかったですね。もちろんツタンカーメンの特別室は他の部分に比べれば人は多いのですが,黄金のマスクも待ち時間があるわけでもなく,四方からじっくり時間をかけて眺めることができます。他の場所に展示されている玉座の周りには誰もいませんでした。

黄金のマスクは,ちょうど日本人の研究者がX線解析を行って,銀を混ぜた金が薄く塗られていることが深みのある輝きの基らしいという報道があったばかりでしたが,上方からの照明のほか白熱系の光源と思われる小さなランプで下部周囲から光が当てられていて,ここだけはきちんと照明されていたという印象。特別室以外は,とにかく無造作に置かれているだけ,という感じでした。

最終日は,飛行機の出発が夜なので,ホテルをチェックアウトした後どうするかが問題です。時間を有効に使うため,ホテルでタクシーをチャーターし,荷物はそこに積んだまま,もう一カ所どこかに寄って空港に向かうことにしました。選んだのは,イスラム地区と並ぶオールド・カイロ,コプティック・カイロ(Coptic Cairo)と呼ばれるコプト地区です。コプトというのはエジプトのキリスト教の一派で,ギリシャ正教に近い雰囲気のようです。いくつもの教会が寄り集まっていますが,いずれも細かな彫刻やステンドグラスの光などが大変美しいもので,カイロとは思えない?落ち着いた雰囲気でした。最後に訪れてよかった。

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FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0
ISO Auto(800~1600), WB Daylight, Program AE(0~-1EV)
最下段左のみGR Digital (21mm Equiv.) ISO Auto(154) WB Auto, Program AE

コプト地区内にはユダヤ教のシナゴーグもあります。シナゴーグはここに限らず,非常に警戒厳重で,写真撮影も不可。でも,照明器具の光がとても魅力的だったので,窓の隙間からこれだけ撮らせてもらいました。

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FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (108mm Equiv.)
ISO Auto(800), WB Daylight, Program AE(-1EV)

長かった出張もこれで終わり。帰りもドバイでトランジット,関空行きの飛行機は真夜中発。たまたま隣に座ったのはこれから京都大学の博士課程に入るという南アフリカの学生さんで,会話も楽しめましたし,連絡先を交換して別れました。最後のハプニングは,関空-福岡のJAL便が機材ぐりがつかず欠航!だったこと。最初,伊丹へ行ってくださいと言われて,冗談じゃないと思っていたら,全日空便に振り替えできますとのことで,ことなきを得たのでした。(iaps19 エジプト紀行 完)

iaps19 エジプト紀行8~9日目

Travel sketch of iaps19 Giza, Memphis, Saccara, Cairo/Egypt Day 8~9
2006年9月17~18日

ピラミッドとイスラム地区

iapsがエジプト開催と聞いたときから,行くならピラミッドは体験しなくては,と考えていました。さて,ピラミッドはどこにあるでしょう。ギザのピラミッドというのはよく聞くけれど,ギザはどこか?調べてみるとカイロからそれほど遠くなさそうなので,これならなんとかなるかと思い,とにかくギザにホテルを予約してしまったというわけ。

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FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (47mm Equiv.)
ISO Auto(100), WB Auto, Program AE

ついに見ました,ピラミッド。ギザのピラミッドをビュー・ポイントから見たものです。左からクフ王,カフラー王,メンカウラー王のピラミッド。クフ王のピラミッドが最も大きいのですが,地面が低いので小さく見えています。少しもやがかかったようにかすんでいますが,周りは砂漠ですから,砂とちりが多い感じで,空も青くありません。ガイドブックなどではもっと青空の写真がありますが,冬(1~2月)の方が空気が澄んでいるそうです。

市街(ホテルのある方)から一番近いのはクフ王のピラミッドですが,ビュー・ポイントまで行くだけでもけっこうな距離です。そんなこともあって,ホテルでタクシーをチャーターすることに。そうなると欲が出て,ギザだけではなくメンフィスやサッカラにも行けるか?と訊くと,当然OKとのこと。ピラミッドの中も見たいからチケット入手などに手間取るのも避けようと,ガイドまでお願いしました。ちなみに朝9:00ホテル発で,15:00ころホテルに戻るコースでドライバー1人,ガイド1人がつき,もちろんエアコン付きの新しいワンボックスカーで,600エジプトポンド(LE)でした。ドライバーだけだと250LEとのことでしたが,2人で行ったので1日でこれだけのコースを快適に回れれば1人あたり約6000円は正解でしょう。

ピラミッドは近づくとこんな感じ。

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GR DIGITAL GR LENS 4.4mm(wide adapter 21mm equiv.)
ISO Auto(64) WB Auto ProgramAE

けっこうな急傾斜で,ひとつひとつの石も大きい。内部は撮影禁止で,入り口でカメラを預けるタイプです。われわれはガイドがカメラを持っていてくれるので安心。クフ王のピラミッドは1日あたりの入場人数制限があるようですが,10:00ころに行って問題なく入れました。もともと内部への入場料が別料金100LEと他のものに比べて高いことと,観光シーズンではなかったからでしょう。とくに何が見られるわけでもない,狭いところに入りたがるのは日本人が多いようで,ピラミッド周辺の日本人比率は1割もいないのに,内部は半分以上という感じ。

さて,クフ王のピラミッド内部は入り口から少し下ったところで下に降りる通路と上に上る通路に分かれます。下に向かう方は地下の間に通じるようですが,こちらは鉄柵の扉で閉鎖されており,上に向かいます。約30度ほどの傾斜で滑り止めの横木を並べた板の上を上るのですが,ほぼ一人分の幅しかないので,下り優先の交互通行。洞窟のような空間ですが,地下ではないので涼しくはなく蒸し暑い。ひと登りすると,水平通路と,さらに上に向かう大回廊に分かれます。水平通路にも鉄柵がつけられていて,のぞくだけ(暗くて奥は見えない)。大回廊は高さだけは10m近くあって,非常に縦長の空間です。体力のない人は登り切るのが大変でしょう。登り切ると王の玄室に。非常に音が長くきれいに響く残響室のような空間でした。

ピラミッド・コンプレックスからクルマで10分ほど走るとスフィンクス側につきます。

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FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (36mm Equiv.)
ISO Auto(100), WB Auto, Program AE

参道のようになっている道をスフィンクスの方に向かうと,背後にはカフラー王のピラミッドが見えます。通路の脇にはみやげ物売りがちらほら。スフィンクス自体はあまりきちんと保全対策がされていないようなのが気になります。

メンフィスに寄って,ラムセス2世の巨大な石像と2番目に大きな!スフィンクス(高さ3mくらい?)を見たあと,サッカラへ。

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FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (36mm Equiv.)
ISO Auto(100), WB Auto, Program AE

これだけ体験できれば,もう満足。建築や環境心理の立場からは,見せ方やアプローチなどについて,いろいろ貢献できそうな気もしますが,やるとしても間接的な関与にとどめるのが良いのでしょうね。

次の日は,カイロの古い部分を見るため,Old Cairoと呼ばれるイスラム地区へ。軍事博物館とモスクが主要な見物です。軍事博物館は昔の宮殿のような建物。モスクはつり下げられた照明器具が美しく,またシャンデリアのガラスの房が風鈴のように鳴るのが気に入りました。

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FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (36mm Equiv.)
ISO Auto(100~1600), WB Auto(右下のみDaylight), Program AE

そのあとカイロらしいところということで,ハン・ハリーリの商店街?に寄りましたが,けっこう主要な道路が(工事が進んでいる気配もなく)全面舗装を掘り返したままというのが不思議な感じでした。いつ終わるともしれない工事中の場所というのが多い国です。

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FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (36mm Equiv.)
ISO Auto(200,400), WB Daylight, Program AE


iaps19 エジプト紀行6~7日目

Travel sketch of iaps19 Alexandria, Cairo/Egypt Day 6~7
2006年9月15~16日

そろそろiaps19も終盤に。9月15日は午前中がPlenary,午後がField Tripでした。

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FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (100mm Equiv.)
ISO Auto(1600), WB Auto, Program AE(-2/3EV)

Plenaryは"Towards Organo-Transgenic Crops?"というタイトルで,遺伝子組み換え作物を中心に,科学的・理性的な対処,政策の必要性についての講演。遺伝子組み換え技術そのものは自然界で起こっていることと何ら変わりはなく,単に時間が早いだけ,というのはその通り。でも,だから基本的な問題はないというのはよくわからない。科学的に検証されたことは正しいというのもわかりますが,検証から漏れる部分も必ずあると思う・・・というのは東洋的な発想なんでしょうか。

Field Tripは2台の三菱製中型バスでの移動。最初のイベントは,パンク。

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FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (36mm Equiv.)
ISO Auto(100), WB Auto, Program AE

このバスに限らず,エジプトではよくパンクしたクルマを見かけます。小型車だけでなく,大型トラックなども道ばたでジャッキアップしていたりする。タイヤは壊れるまで使う物,という感じのようです。右側の写真はスペアタイヤ。ほとんどトレッドがないように見えますねえ。その分,ドライバーたちは慣れているのか,タイヤの異常をすばやく察知して停車するらしく走行中にパンクしたから事故につながるというものでもないようです。

最初に訪れたのは,第二次大戦時のドイツ人戦死者を集めたという追悼施設(墓)。このあたりも戦場だったのですね。

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GR DIGITAL GR LENS 4.4mm(wide adapter 21mm equiv.)
Left: ISO Auto(64) WB Auto ProgramAE(-0.7EV)
Right: ISO Auto(154) WB Cloudy Program AE(-0.7EV)

続いて,Marina TownというGated Village (敷地の入り口ゲートでチェックのあるリゾート施設)。アレクサンドリアから西の地中海沿いは,延々と高級別荘地が続きますが,その一角。ゲート付近はこんな感じ。

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FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (36mm Equiv.)
ISO Auto(100), WB Auto, Program AE

中に入ると,平和そのもの。日本の高級ホテルと何ら変わりませんが,敷地外との格差は段違いということです。デザインそのものは,福岡のキャナルシティ博多を彷彿とさせるようなもの。中に運河があってゴンドラが走るというベネチアもどき。

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GR DIGITAL GR LENS 4.4mm(wide adapter 21mm equiv.)
Left: ISO Auto(64) WB Auto ProgramAE(+0.7EV)
Right: ISO400 WB Auto Program AE

16日はiaps最終日,カイロへの移動日です。移動は特急列車(Turbo Trainという)。駅構内(前を行くのはわれわれの荷物を持ったポーター)と車両外観はこんな感じ。

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Left: GR DIGITAL GR LENS 4.4mm(wide adapter 21mm equiv.)
ISO Auto(64) WB Auto ProgramAE
Right: FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (36mm Equiv.)
ISO Auto(200), WB Auto, Program AE

車両の外から運転台が見えたのでのぞいていたら,運転士?が手招きして見せてくれました。

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FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (36mm Equiv.)
ISO Auto(400), WB Auto, Program AE

一等車の内部はこんな感じ。

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GR DIGITAL GR LENS 4.4mm(wide adapter 21mm equiv.)
Left: ISO Auto(154) WB Auto ProgramAE(-0.7EV)

カイロに着くと,予告通りすごいクルマの量。なんとしてでもピラミッドは見なくては。

S060916165405
GR DIGITAL GR LENS 4.4mm(wide adapter 21mm equiv.)
Left: ISO Auto(64) WB Auto ProgramAE(-0.7EV)

 

iaps19 エジプト紀行5日目

Travel sketch of iaps19 Alexandria/Egypt Day 5
2006年9月14日

この日は午前中に自分の発表がありました。会場は,図書館棟のAuditoriumでかなり急傾斜の階段状の部屋。ステージにはシンポジウムなどでパネラーが並ぶようなテーブルが固定されていてその上にマイクが置かれていますから,基本的には座って発表する形です。幸い発表は好評で,何人もの人から論文が欲しいと言われました(英語版をつくらないと)。

Sp1010500
photo by Jun Munakata, Panasonic DMC-FX07/Leica DC Vario-Elmarit Lens 4.6-16.8mm F2.8-5.6ASPH (59mm Equiv.)
ISO 200, WB Auto, Program AE

午後は近い分野の発表はなかったので,例によって市内の観光資源公開状況を視察に行きました。昨日,断念したポンペイの柱,そしてカタコンブ(地下墓所)。

S060914160040
FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (63mm Equiv.)
ISO Auto(100), WB Daylight, Program AE

こちらがポンペイの柱。大昔にはたくさん並んでいたようですが,1本だけ残って久しいというもの。足場は相当悪いけれど,きれいに整備されているよりも体験としては印象深い。一部の地下通路にも降りることができます。ツーリズム・ポリスの若者が一応英語で一生懸命解説しながら案内してくれます・・・チップが欲しいのね。

ポンペイの柱からコム・エル・シュカファのカタコンブまでは徒歩で5分強くらい。ただし,ちょっと寂れた感じの単なる道で,方向は合っていると思うものの何のサインもありませんから少し不安。でも街角でお茶を飲んでいる男たちがあっちだあっちだと指さしてくれます。こちらはどう見ても観光客だし,観光客が行くところは決まっているので言葉は不要というところ。カタコンブは撮影禁止で,入り口で持っているカメラは預けろというので,おとなしく従います。地下墓所はとにかく湿度が高く,汗が噴き出してきます。お決まりのようにツーリズム・ポリスが案内してくれる。壁の奥の方を指さしては「もみや,もみや」と言う・・・あ,mummy=ミイラ があったということですね。

さて,帰りはどうするか?心配無用です,ツーリズム・ポリスがタクシーを呼んでくれます。もちろん人数分のチップを渡すまでタクシーを放してくれませんが。ちょうどiapsの名札を下げたカップルと遭遇したので,一緒に戻ることにしました。

夕方はPlenary Meeting。まずはiaps 25周年ということでしたが,歴代会長がそろう・・・というほどでもなく,前会長のDavid Uzzel氏が講演して,古いボードメンバーが何人か発言して,というような会でした。続いて,総会となりました。通常はBoard Meetingで決まったことなどが報告されるのですが,今回はなんとBoard Memberがそろわずに不成立だったとか。それでも今後の運営方針などが報告され,次回の開催地Romeも発表されました。詳細は11月だか12月だかのBoard Meetingで決まるそう。iapsは2年に1度なので開催は2008年7月ですが,来年9月9~12日にバイロイト(ドイツ)で環境心理の大会をやるのでぜひ参加を,という呼びかけもありました。

S060914184131 S060914185013
FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (72/108mm Equiv.)
ISO Auto(1600), WB Auto, Program AE(-2/3EV)

夜はconference dinnerでした。前回のiapsのconference dinnerは,ウィーンの市庁舎の中でありましたし,最初に行ったStockholmの時もノーベル賞授賞式でおなじみの市庁舎でした。今回はMontaza Palaceとあったので,一般公開されていないPalaceに入れるのでは?とちょっと期待したのですが,実際にはPalaceのとなりのゲート付き公園(このあたりもMontaza Palaceという名前)でした。飲み物はよくわからないエジプトのドリンク(甘いだけ),食べ物は一応ビュッフェ形式(味は代わり映えしない)ですが,長蛇の列になり,行った頃にはほとんどなくなるというような有様でした。かといって,勝手に帰れるような場所でもないので,Montaza Palaceも見に行きました。一応ライトアップはされているけど,警備厳重で近寄りがたい雰囲気でした。

S060914202500 S060914215708
FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (36mm Equiv.)
Left: ISO Auto(1600), WB Auto, Program AE(-1.33EV)
Right: ISO Auto(1600), WB FL(3900-4500K), Program AE(-2EV)

iaps19 エジプト紀行4日目

Travel sketch of iaps19 Alexandria/Egypt Day 4
2006年9月13日

この日は朝から,興味のある研究発表セッションが目白押し。複数会場で同時進行のため,時間帯が重なっているとどこに行くかが悩ましい。最初に世界8都市での繁華街の歩行者分布の分析の発表を聞いた後,会場を移動して景観評価の発表をのぞき,すぐにもうひとつのお目当てへ。ところがこちらは発表者が欠席とわかったので,先ほどの会場に戻ることに。

S060913092420
FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (36mm Equiv.)
ISO Auto(400), WB Auto, Program AE(-1EV)

こちらが発表風景。この部屋では白い壁にそのままプロジェクターの画像を投影しています。だいたい-2/3~-1EVくらい露出補正すると投影画像もうまく写るようです。発表しているのは宗方さん(東京大),チェアマンがDick Urban Vestbro氏(スウェーデン王立工科大)。iapsのような学際的な国際会議では,参加者のバックグラウンドが専門という意味でも文化という意味でも多種多様なため,発表内容をお互いに理解するのには時間がいくらあっても足りません。国内の学会だったらあたりまえに使われる用語でも,チェアマンが知らない,なんてこともざらです。大切なのは,どういう目的でどういう方法を使ってどんな成果を得ようとしているのか,という流れを説明することと言えるでしょう。

S060913114517
FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (100mm Equiv.)
ISO Auto(1600), WB Auto, Program AE(-2/3EV)

こちらはPlenary session(全体セッション)の様子。今回のiapsのテーマのひとつにhealthがありました。ヨーロッパで行われているHealth Citiesというプロジェクトの報告。午前中はこれで終わり,午後はいよいよアレクサンドリア図書館を見学することにします。

S060913153502 S060913155408
GR DIGITAL GR LENS 4.4mm(wide adapter 21mm equiv.)
Left: ISO Auto(64) WB Daylight ProgramAE
Right: ISO Auto(74) WB Cloudy ProgramAE(+0.7EV)

エントランスロビーから中庭ごしに会議棟を見たところ。ここから英語なら45分おきくらいにガイド・ツアーがあります。ただ図書館の開館時間は曜日によって違うのであらかじめ確認しておく必要があります。入っていってすぐに見える空間は右のようなもの。大空間です。立ち並ぶ柱と斜めの屋根に大きく開けられたトップライト(天窓)。といっても屋根の傾斜は北向きですし,トップライトの上に庇もあるので,直射はうまく制御されています。

S060913155515 S060913160520
GR DIGITAL GR LENS 4.4mm(wide adapter 21mm equiv.)
Left: ISO Auto(154) WB Cloudy ProgramAE(+0.3EV)
Right: ISO 400 WB Auto ProgramAE

傾斜屋根を背に見上げるとこのようになっています。階段状にフロアが増えて行き,上の方はコンピューター端末が並んでいるコーナーもあります。壁面部分には細かい穴がたくさん見えますが,すべて吸音のため。大空間の割には響きは少なく静かです。一番下のフロアの奥の光が入らない部分はミュージアムになっています。うまい構成ですね。別料金を取らない展示はアレクサンドリアの昔の地図やエジプトのかつての有名映画監督にまつわるものでした。中は撮影禁止でしたが,ミュージアムの入り口からの写真で展示と照明の様子はわかるでしょう。


S060913164059 S060913164110
FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (36mm Equiv.)
Both: ISO Auto(800), WB FL3, Program AE

書架はこのようなデザインで統一されています。書架を支えている縦の仕切りが出っ張っていて,そこに白色の拡散板付きの蛍光灯が縦に入ったもの。書架と書架の間を歩いていくと少しまぶしく感じます。でも本の背表紙を見るときには光源はほとんど目に入らないので,実用上は問題ない,というよりも天井に照明が点いていて陰になっているような図書館よりもよほど見やすい。

S060913164233 S060913164238
GR DIGITAL GR LENS 4.4mm(wide adapter 21mm equiv.)
Left: ISO Auto(154) WB Auto ProgramAE(+0.7EV)
Right: ISO Auto(104) WB Auto ProgramAE(+0.7EV)

閲覧用に設置されているデスクからの眺め。トップライトが左右対称ではないため,左を向いた時と右を向いた時で印象が変わります。左を向いた時は写真でもうまくとらえられているように視野内に問題はありません。が,右を向いた時は写真で明暗比が大きく見える通り,トップライト部分がかなりまぶしく見えます。直射が入るわけではないのですが,ガラス越しに見える鉛直面の反射率がかなり高いため,ここがまぶしいのです。もう少し工夫が欲しいと感じたのですが,そういえばエジプトの人は夜間の照明から判断するに日本人よりもグレアに強そうなのでした。

S060913192216
FujiFilm FinePix F30/Fujinon Zoom Lens 8-24mm F2.8-5.0 (36mm Equiv.)
ISO Auto(1600), WB Auto, Program AE

最後は夕食を食べに行ったFish Marketというレストランからの夕景です。左より遠方に2日目に紹介したカイトベイ要塞が見えています。海辺の照明は丸いグローブをかぶったものですが,写真で見てわかるようにいくつも割れて?なくなっています。ランプがむき出しのものはまぶしいと思うけれど,こちらの人は気にしないみたい。

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