照明デザイナーによるレーザー・ディスプレイ
Laser Display designed by Lighting Planners Associates
2006年4月19日
以前紹介したように,大井研究室では昨年まで,工学研究院の今坂研究室等と共同で創成型科目のプロジェクトに参加し,学生達によるレーザー・ディスプレイ制作に関わってきました。科目は続きますがプロジェクトは昨年度で終わりということで,最後の予算を後に残るものに使おうということで,プロの手を借りた作品を企画し,一応の完成を見ました。
Olympus E-500 Zuiko Digital 14-54mmF2.8-3.5(50mm Equiv.)
ISO 400 WB Auto, Manual Exposure
レーザーはご存じのように直接目に入れば危険なものです。開発中の虹色レーザーは,もちろんレーザー・ポインターなどよりも出力も大きい上に,パルスレーザーですから,危険性も高くなります。このため,これを前提とすると,製品として完成させるには保証のための保険などが必要になってきます。今回は,予算と時間の関係から公式な仕様としてはレーザーポインターの光を使うディスプレイとし,実験として虹色レーザーを入射することにしました。
全体像と,変化していく光の一部をご紹介しましょう。レーザー光を演出するのは,回折格子などを重ねたものが何種類もセットされたディスク3枚。演出された光はレースのカーテンのようなスクリーン6枚の上に描かれます。さらにこのスクリーンがファンの風によって揺らぎ,幻想的な表情を見せてくれます。
Olympus E-500 Zuiko Digital 14-54mmF2.8-3.5(50mm Equiv.)
ISO 400 WB Auto, Manual Exposure
デザインをお願いしたのは,面出薫さんが主宰する照明デザイン事務所のライティング・プランナーズ・アソシエイツ(LPA)。中心になって担当してくださったのは,永津努さんでした。
虹色レーザーを使ったディスプレイ,あるいはここで紹介したような光のインスタレーションに興味がおありの方は大井までご連絡ください。
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