twitter

無料ブログはココログ

« 2006年2月 | トップページ | 2006年4月 »

九州芸術工科大学 教育課程学位記授与式

Diploma conferment ceremony of Educational program of Kyushu Institute of Design
2006年3月27日

「九州芸術工科大学 教育課程学位記授与式」が行われました。ふつうにいうと卒業・修了式なんですが・・・。

S060327140634
GR DIGITAL GR LENS 5.9mm(28mm equiv.)
ISO 400 WB Auto ProgramAE

壇上にいるのは,左から安河内朗芸術工学府長/部長,梶山千里九州大学総長,そして環境設計学科代表の平岡由紀さん。安河内先生が教育課程を認定し,学位記を梶山総長に渡し,梶山総長が学位を授与します。授与されるのは,九州芸術工科大学の学生なので,学部の4年生と博士後期課程の修了者です。修士課程の学生はいません。

なぜこんな複雑な式になっているのか経緯も一応記しておきましょう。2年半前に九州芸術工科大学が九州大学と統合したため,このような変則的な式が行われています。通常,日本の学校というのは入学した時に身分が確定しますから,九州芸術工科大学に入学した学生は,九州芸術工科大学を卒業するはずなのです。ところが,国立大学法人化の時には前例のないことが起こりました。法律上,ひとつの大学法人にはひとつの大学しか認められないことになったため,学生がいるのに大学を残すことができなかったのです。存在しない大学から学位をもらうことはできません。そこで,窮余の策として考え出されたのが,「九州芸術工科大学の教育課程を修了」して「九州大学から学位をもらう」という,なんとも複雑なシステム。

ま,学生からすれば卒業・修了式です。今年は環境設計学科の女子学生は振り袖姿が多く,男子学生はふつうのスーツが多かったよう。

S060327160629
GR DIGITAL GR LENS 5.9mm(28mm equiv.)
ISO 400 WB Auto ProgramAE

来年は学部の4年生だけの式になり,これが芸工大として最後の学位記授与式になる可能性が大きそうです。

現代住宅模型~デザイン基礎II合評会

Scale models of contemporary houses: Presentation of Design Basic 2
2006年2月4日

2~3月にかけて大学はなんともあわただしく,ブログの更新も1ヶ月間があいてしまいました。約1ヶ月前のことになりますが,1年生の演習の合評会の模様を報告しましょう。

s-060204-153829
GR DIGITAL GR LENS 5.9mm(28mm equiv.)
ISO 400 WB Auto ProgramAE

写真は,レム・クールハースのダラヴァ邸です。といっても,もちろん本物ではありませんよ。これは模型です。それも大学1年生の作品です。もう1枚,別のアングルから。

s-060204-154006
GR DIGITAL GR LENS 5.9mm(28mm equiv.)
ISO 400 WB Auto ProgramAE

いかがでしょう?雰囲気出てますね。今年一番気合いの入っていたグループの作品です。もちろんここまでできれば,模型~プレゼンは満点です。

九州大学芸術工学部環境設計学科では,建築・都市から自然環境までの「デザイン」に力を入れています。そこで,1年生から全学教育(いわゆる教養科目)と並行してガンガンその基礎をやるわけですが,デザイン基礎IIもそのひとつ。1年生は入学すると,前期に環境図形科学という科目で製図の初歩,スケッチおよびパースの描き方,そしてCAD/CGの基礎をまずやります。基礎といっても,現実にある建築のモデリングをし,表面や光源も設定してきちんとレンダリングして仕上げないと通りません。そして後期のデザイン基礎IとIIに進みます。デザイン基礎Iの方は,九州圏の建築やランドスケープデザインの見学ですが,ただ見学するだけではなくて,現地でスケッチも描きますし,帰ってきたら現地の体験と自分たちで調べたことを合わせて,その環境から何を読み取ったのかプレゼンテーションしなくてはいけません。

そして,デザイン基礎IIです。これは前半と後半に分かれていて,前半は重松先生による自然環境のサーヴェイです。実際の環境を見て,調べて,現況をまとめたり,改善案を考えたりします。もちろん植物についても勉強しないといけません。後半が私の担当で,前担当の土居先生から引き継いだものですが,現代有名住宅の模型をつくって,その空間を読み取るというものです。間取りや外観ではなくて「空間」。自分たちはこれから「空間」をデザインするのだ,ということを理解し,これまでに「よい空間」として評価され,残っているものがどのようなものかを考えるわけです。とくに住宅は簡単に見学できません。

空間を体験するための模型なので,あまり小さなものでは内部空間がわかりません。そこで,縮尺は土居先生の頃からずっと1/20。1/20というのは1mが5cmですから,けっこう大きなものです。大きいということは細かいところまで作ろうと思えば作れるということ。実物をつくる時の詳細図も1/20くらいのものです。海外の大きな住宅だと,1.5mを超えるくらいのものもありますが,このような模型を大きさにより,3~8名のグループに分かれて制作します。制作の過程では,もちろんさまざまな資料を探して,どのような建築かを調べ,まるで自分たちが設計した建物であるかのように,教員と他のグループの学生に向けてプレゼンテーションするわけです。

私が担当を始めてから,工夫したものに映像の利用があります。環境設計学科はふつうの定員が38名なので,留学生等を含めても約40名くらいですが,それでも合評会で説明を聞くたびに,全員が同じように模型を観察していたら,時間がいくらあっても足りません。そこで,修士論文の頃から使っていた小型のCCDカメラを通した映像を見せることにしました。これはカメラヘッド部分が直径20mmくらい,長さが70mmくらいのもので,じゅうぶん1/20模型の中につっこむことができます。それをプロジェクターで投影した映像なら全員で模型のウォークスルーを体験できるというわけです。今年は,家庭用のハイビジョン・カメラレコーダーが発売されたので,早速購入,こちらでは外観を映したり,外部からのぞける部分を映したりして,同時に2アングル見せるということも試みました。

s-060204-184101
GR DIGITAL GR LENS 5.9mm(28mm equiv.)
ISO 400 WB Auto ProgramAE

こちらが合評会の様子です。左端に見えるライトの左側に模型がセットされています。正面の壁にはカメラからの映像が投影されています。中央で解説しているのが,私と一緒に講評を担当してくださっている花田先生(神戸芸術工科大学)。

来年度はカリキュラムが変わり,この内容を含む演習は「空間表現実習」として田上先生に引き継がれることになります。模型の合評会は私の担当予定の「デザイン基礎演習」と合同にして,今年に近いものも残すようになるかもしれません。

« 2006年2月 | トップページ | 2006年4月 »

最近のトラックバック

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30