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フジフイルムNATURA BLACK F1.9使用記

Impression report on FUJIFILM NATURA BLACK F1.9
2006年2月2日~2月8日

最近購入して使い始めたフジフイルムのNATURA BLACK F1.9をご紹介しましょう。

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GR DIGITAL GR LENS 5.9mm(28mm equiv.)
ISO 400 WB Auto ProgramAE

最初に感じたのは,「箱が小さい」ということ。カメラそのものはふつうのコンパクトカメラのサイズですが,デジカメと違って,付属品はストラップと説明書だけ(電池はすでに入っている)なのでデジカメの箱と比べるとずっと小さいのです。いい感じ。ボディはプラスチックですが,けっこうしっかりしています。音もまずまず。以前,フジフイルムのTIARAというコンパクトカメラを使っていたことがありますが,あちらは外側が金属製なのに中身はそうでもなかったらしく,電源を入れるとひどく安っぽい音がしたので心配だったのです。

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GR DIGITAL GR LENS 5.9mm(28mm equiv.)
ISO 400 WB Auto ProgramAE

裏蓋(そういえばデジカメにはないから死語ですね)を開けたところです。最近のコンパクトカメラとしては特徴的なF1.9という大口径レンズですから,けっこう大きなレンズが見えます。

それでは,テストがてら撮影した写真をお目にかけましょう。使用フィルムはNATURA,NPモード(自動露出)で逆光のものも光源が写っているものも露出補正はなしです。ショッピングセンター内の写真屋さん(スナップス)で現像してフジカラーCDに書き込んでもらったデータを長辺が640ピクセルになるように縮小したものです。

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最初は,前のエントリーにもある修士論文発表会。蛍光灯のせいで若干グリーンがかっていたので色調を整え,記憶どおりに明るさをやや落としたのが右の写真です。蛍光灯下の色調はデジカメの得意分野のようで,とくにGR DIGITALは自然な発色をしますが,スクリーン上の再現性はフィルムの方が良いかも。

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まずは比較的明るめのシーンばかりです。食卓を撮るにはかなり広角ですが,悪くないですね。デジカメと違って最短距離が40cmなので注意は必要。2枚目の写真は下を向いたらストラップが写り込んでいます。要注意。ほかの写真はダイナミックレンジの広さが生きていますし発色も良好。最後の自動車ディーラーの写真はややざらつき気味。露出オーバーになりすぎるとかえって粗くなるのかもしれません。

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オーブンの写真は意外に暗い条件。GR DIGITALでISO400では1/3秒くらいになってしまうものですがしっかり写っています。ガラス越しの景色は1枚目はOKですが向きを変えた2枚目はピントが合っていません。NATURA BLOGにも記述があるのですが,よほどガラスに密着させないとうまくいかないようです。遠景の場合は無限遠モードが安全。飛行機の窓から撮った空はグラデーションはきれいですが,ややざらつき気味。これも露出オーバーかもしれません。食卓の写真は五反田近くの韓国家庭料理の店。4人くらいのテーブルの全体を撮るには24mmはいいですね。このくらいの明るさはNATURAの得意な領域のよう。最後は品川プリンスホテル本館。照明はブラケット,スタンドともコンパクト蛍光灯です。壁のブラケットはかなり輝度が高いのですが,周辺の壁もうまく再現しています。窓からの夜景は色も明るさもOKですが,ピントを外しています。この部分だけは使い手の慣れを要求するようです。

****************以下は,カメラに興味のある方および学生向け****************

最近,コニカミノルタがカメラおよびフィルム関連事業から撤退とか,ニコンがフィルムカメラの新規開発はしないと発表するなど,フィルムメーカー・カメラメーカーの周辺はあまり明るいニュースがありません。その中でいろいろな提案を続けている数少ないメーカーのひとつがフジフイルムです。デジカメ一色の中で,歴史あるメーカーとしてデジカメの足りない部分をきちんと補おうとする姿勢は貴重です。貴重だと考えるなら,買って使わなくては,ということで,昨年はコニカHEXAR RFを購入(中古ですが)し,フィルムはコニカミノルタのCENTURIA SUPER200を使ってきましたが,コニカミノルタはあえなく撤退。フジはデジカメもまあまあ売れていそうだから大丈夫とは思うものの,フィルムもなくなっては困ります。かといって,なんでも買えるほどの財力はありませんので,自分の用途,それも仕事に使えるかどうかを研究してみたところ,かなり可能性があることがわかったので,この機会に購入することにしました。

事前にチェックしたのは,NATURA BLOG。NATURAというのは,フジフイルムの研究成果の粋を集めたISO1600のネガフィルムですが,プリントまでシステム全体で考えてその特性を活かすカメラがNATURA SとNATURA BLACK F1.9ということです。くわしくは興味に応じてNATURA BLOGを見ていただくとして,この中で興味を引かれたポイントがいくつかあります。

・ダイナミックレンジが広い(プラス側は8EVまで?)
・室内の被写体(鉛直面)が露出不足にならないよう考えた露出プログラム
・色温度の低い(電球のような赤っぽい)光の場面がきれいにプリントできるよう考えた露出プログラム

さらにこれをまとめて,以下のような記述がありました。

ISO400のフイルムに-2EVのアンダー露光をすると、適正露光には明らかに及ばない画質となります。こういう言い方もできます。ISO1600フイルムは、-2EVまでの完璧なアンダーラチチュードを持つISO400フイルムだ、と。

これは目から鱗です。一般に,リバーサルフィルム(スライド)は露出オーバーに弱いが,ネガフィルムは露出オーバー気味の方がよいといわれています。このことがきちんと解説されたのを見たのは意外にも初めてだったのです。ユーザーの立場からすれば,フィルムの感度表示を決めるときに,実使用状態のことをあまり考慮せずに決めた,ということになるかもしれません。

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