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フジNATURA1600のダイナミックレンジ

Dynamic Range of Fujifilm NATURA 1600
2006年2月10日

前エントリーでフジフイルムのNATURA BLOGに触れたところ,NATURA 1600のダイナミックレンジについてメールでコメントをいただいたので,もう一度グラフを良く見てみました。以下は,ぼくなりのフィルム特性に関する感想です。

NATURAブログのグラフはちょっと見にくいですね。たぶんちゃんと読み取った人は少ないのではないでしょうか。ヒストグラムは標準露出値LogE=0に対して-4EV~+3EVまでですね。ネガフィルムの感度の決め方がよくわからなくなってきているのですが,このヒストグラムに対して,横軸の0が標準露出の中心だとすると,フィルムのマイナス側のラチチュードは2EV分しかないように見えます。がんばっても3EVか。それに対してプラス側は有り余るほど余裕があって,8EV分(グラフ上に+5EVと書いてある点)まではリニア,がんばればあと3EV分ある。ということはあと2段分多めに露出すればフィルム上にすべて再現できるということになりそうです(フジの言うNPモードですね)。グラフに書いてある+nEVは,ヒストグラムの最大値が0ですから,標準露出に対してどれだけプラス露出にしてもフィルム上で飛ばないかという意味のようです。

このヒストグラムのシーンなら露出を外さなければデジカメでOK,ただし露出オーバーは禁物ということかな。逆にフィルムの方は標準露出ではアンダー気味でプラス補正が必要と見えます。

できるだけ広範囲に記録するなら,標準露出に対してプラス5~6EVの露出をかけるとプラス側マイナス側が均等になりそうです。そうするとISO50相当?リニアに見える+4EVまでとしてISO100相当。

> とすると、これで一発撮れば殆ど輝度分布が把握できる、ということでしょうか。

照明環境の研究では1960年代からシーンを写真にとってスキャンし,そのデータから輝度を読み取って分析しようという手法があります。当時のフィルムを使用した論文だと,幅広い輝度範囲を記録するには露出を5段階くらいに変えて撮影する必要があるわけです。それがNATURA1600くらいダイナミックレンジが広ければ,一発撮影するだけでいけるのではないか?ということですね。

グラフの例にあがっているヒストグラムを見直してみると,このシーンはおおむね反射光のみのようです。0の部分が標準反射率の18%だとすると,マイナス側は4EV分ありますので,均一に照明されていると仮定して再現可能な一番低い反射率は1%,あるいは標準の部分が100cd/m2とすると6cd/m2,プラス側は3EV分だから反射率100%は再現可能だけれど,光源があっても800cd/m2までしかないシーンということですね。

ラチチュードを12EV分とみれば,たとえば輝度が1~4096cd/m2まで,がんばって14EV分とみれば1~16384cd/m2までOKということになるのかな。もちろん色の問題も考えなくてはいけないのでしょうが。一発でOKかどうかは高輝度部分をどこまで使いたいかによるように思います。

次の問題は,スキャナがどこまで広範囲に読み取ってくれるかということ。設定でどこまでダイナミックレンジを変えられるのでしょうか。スキャンが複数回になるようだと,変化していく光環境の一瞬をとらえたいという要求があれば,それでもよいのでしょうが,そこまで変化しないならブラケット撮影の方が楽かな。

時間があったら,試してみたいネタではありますが,原理を理解してやってくれる学生はめったにいそうもないしねえ(誰か奮起しませんか)。

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