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両面カラースキャナScanSnap(3)

2005年11月30日
大学の研究室より

先日,導入したScanSnapの続報です。(最初のエントリーはこちら) (その2はこちら)

うまくいかなかった例とうまくいった例。

前回のエントリーで紹介したのと同じ某委員会が開催され,また資料がありますので試してみました。今回は,すべてそこでコピーされた資料約20枚で大半が両面。やや慎重にセットして・・・スキャン・スタート。いきなり4枚ほど送ってしまった。セットし直しても同じ。前回の教訓を活かそうと,半分にしてスタート。今度も3~4枚送ってしまう。だめだ。さらに半分に5枚くらいにしてスタート。今度は問題なし。

次に,自分の大学でコピーしたものを試してみました。15枚ものです。今度はまったく問題なく15枚を読み込みました。さて,違いは?

考えられる違いは,
・紙質が違う(失敗したものの方が若干薄い?)
・コピー機(メーカーも)が違う
・両面コピーと片面コピーの違い

今度,自分のところで両面コピーしたものを試してみたいと思います。

ちなみに枚数の少ないものは今のところ快調。いただいた公開講座の案内等は両面コピー2枚とカラー上質紙のチラシ2枚の4枚(しかも一度三つ折りになっていたのを伸ばしたもの)を一度にセットして問題なく読み込めました。

リチャード・バーンズ逝去

2005年11月26日
イギリスからのニュース

いつものようにAutosport.comにアクセスしたら,リチャード・バーンズが亡くなったというニュースがトップにありました。最近はほとんど情報もありませんでしたが,やはり・・・。まだ34歳の若さでした。日本での報道はほとんどないようですね,オートスポーツのWebくらい。

リチャード・バーンズは2001年のワールド・ラリー・チャンピオン,活躍したチームは三菱,そしてスバルでしたからご記憶の方もいらっしゃるかも。プジョーにうつってからはいまひとつ冴えず,クルマとの相性なども話題になりましたが,ひょっとするとそのころから病気が始まっていたのかもしれません。

ちょうどバーンズがトップクラスで活躍し始めたころ,ちょうどイギリスにいましたので,とても印象深いドライバーでした。ご冥福をお祈りします。

両面カラースキャナScanSnap(2)

2005年11月24日
大学の研究室より

先日,導入したScanSnapの続報です。(前回のエントリーはこちら)

大変,便利に使っているのですが,さすがに完璧とはいきません。今日は,特定の原稿で給紙エラーが起こってしまい,けっきょく解決できず,後処理が必要になりました。

その原稿は,ある委員会の資料で,おそらくコピーとレーザープリンターの出力が混ざったもの。紙質自体は,ほぼ均一といって良さそうです。厚みもよくあるふつうのもの。枚数は全部で20枚。

まず,ふつうに20枚セットしてスキャンボタンを押したところ,10枚めを少しすぎたレーザープリンター出力のところで,少しずれたまま2枚一度に送ってしまい,詰まりました。詰まったものの2枚ほど前から,継続読みとりの指示が出ますので,再セット。再スタートするとまったく同じところで詰まりますので,この部分がいけないのか?

そこで,いったん中止し,すべての紙をそろえて何度も手でさばき,くっついているものや静電気の強そうなものがないことを確認して,再度スキャンしてみました。そうしたら今度は2枚目からちょっとずつずれた状態で数枚引き込まれてしまい,ストップ。左右のガイドがゆるいわけでもなさそうだし,理由がわかりません。セット時の感触がきれいに突き当たる感じでなく,何か柔らかいもの(バネ?)を押していく感じになっているので,どのようなセット状態が良いのか,いまいちわかりにくい。

4回ほど,セットを試行錯誤してうまくいかないので,10枚ずつに分けてみました。そうすると前半の10枚は問題なく終了。後半は最初にうまくいかなかったところがやはりだめで,そこを取り除いて無事終了。結局,3分割のファイルができましたので,これをAcrobat上で前半のファイルの後にページ挿入で他のファイルをくっつけて,ようやくひとまとまりのPDFファイルが完成。

50枚の連続読みとりが可能と書いてあるのに,意外にシビアなようです。うまくいかないのが今回の原稿だけでありますように。

琢磨君の来年が動き出す?

2005年11月23日
ツインリンクもてぎからのニュース

F1ドライバー,佐藤琢磨君の来年に関するニュースが久しぶりに出てきましたね。読売新聞ニュースによれば,昨日のもてぎでのイベントで新チームからの出場を明言したとか。

事実上ひとつに絞られていたとはいえ,最近何もなかったのでやはり気になります。

これまでに私が把握していたニュースは,
1)新チームからのオファー(ホンダエンジン)
2)ミッドランドからのオファー
3)鈴木亜久里さんが新チーム発表,オファー明言
4)ミッドランドのシートが埋まる
といったところまでです。

新チームのエントリーがOKかどうかは,12月にわかるとされていますが,最大の問題はやはりクルマ(シャーシー)。こちらについての新しいニュースは,AutosportのWebsiteの"Super Aguri could run old Arrows cars"というやつですね(November 23rd 2005, 09:59 GMT)。2002年に走っていたArrows A23は,現在Paul Stoddartが実物とIntelectual Propertyを所有,これをSuper Aguriが買う交渉中というもの。Stoddart氏によれば,2002年モデルを改造してレギュレーションに合わせるのはそんなに大変な作業ではないから現実的,だそうです。ミナルディは2002年モデルを改造しながら2005年のイモラまで走っていたようだから,たしかに走るだけならいいのかも。V10を使うなら簡単そうですが,V8だとどうなるんでしょう。これまでの例からすればリヤエンドはホンダが作っても良いのかな?ザウバーがフェラーリのギヤボックスを使った年はあったように思いますが。

発表が待ち遠しいところです。

公開講座 「住まいの常識を問う」第3回(前半)

2005年11月16日(水)19:00~21:00
九州大学 大橋キャンパス5号館512教室

九州大学芸術工学部公開講座「住まいの常識を問う」第3回が行われました。
今回は外部から講師をお招きし,設計実務の立場からのお話をいただきました。

谷口 遵氏(建築デザイン工房一級建築士事務所)
大氏 正嗣氏(デザイン・構造研究所)

まずは前半の谷口遵氏の講義の様子をお伝えしましょう。
s-051116-190618
FinePix F700 SuperEBC Fujinon 7.7mm(35mm equiv.)
ISO400 FL4200K

I.「住まいに関する常識」って?
公開講座も3回目ということで,1回目と2回目で問題提起とある種の回答がされたのではないかと思い,今回は,住まいに関する非常識について検証してみたいと思います。私はクライアントや工務店から「あんた,非常識やね」とよく言われますし。三谷幸喜さんの書いた「ぼくらの家」のDVDを見ました。この中でインテリア・デザイナーと施主であるおとうさんがいろいろと衝突するわけですが,そのひとつに玄関のドアを外開きにするか,内開きにするかというのがあります。日本では玄関ドアはほとんどが外開きです。これは常識でしょうか?お客さんを迎えることを考えれば,内開きの方が便利では?もちろん日本では靴が脱がれていますから,開けるときにこれがじゃまになってしまいます。また,水の問題を考えれば,玄関の段差は外が低くなっていなくてはいけませんから,やはり外開きということになります。このように,「常識」と言われるものには何らかの経験法則というか,事情があるわけです。

II.理由のある常識,ない常識,作られた常識
・理由のある常識 ex:玄界島の住宅
 玄界島では玄関は南を向いているのが常識です。道路が敷地の北側にあっても玄関は南,つまり隣の軒先を通って玄関まで行くことになります。これはなぜかといえば,玄界島は冬の季節風が非常に強いところで,南側でなければ玄関を開けることも難しくなるからです。これなどは,「理由のある常識」と言えます。

・理由のない常識 ex:日射しと明るさ
 思いこみやことばのイメージによるもの。北向きの和室でも明るい部屋はあります。多くのエンドユーザーは南向きに大きな掃き出し窓があるのが明るいと思っていますが,これは間違った常識で,目は強い光がくれば順応するので,明るくは見えません。どこも同じ明るさというのが一番見やすい(大井注:一番良いというのとはまた違いますが)。設計例:中庭に空からの光を採り入れたもの,床に照明器具を仕込んだ部屋(面の明るさ,均一さを狙ったもの)

・作られた常識
ex:バレンタインデー? チョコレート屋さんが広めたもの
 住宅も供給会社による常識が。企画もの住宅やデザイナーズマンションでは他との差別化,争点を明確にすることをやります。衆議院選挙と同じですね。(そんな常識とは無関係なものとして)主に社寺建築の設計を仕事にしている人の住宅をやりました。彼は自分は特化したものを設計するので,住宅は多様化であるから逆方向の仕事だと言います。できあがった住宅を見ると,外観はガルバリウムの箱で木製ルーバー付き。デザインモチーフ的にはちょっとどうか?という感じ。中はごった煮的です。まず玄関は土間。和室の天井さおぶちは床の間に向かって突き刺さっています。マナー違反ですが,彼はこれが好き。洋室に置いてある家具はスペイン製,一番好きな町はバルセロナとか。子供部屋は今時の標準。つまりさまざまな判断基準は住宅の中では多様でもいいのではないか,ということを現実にしたものになっています。

ex:高気密,高断熱の家 最近よく希望が出るものです。外断熱を希望する人もいます。ここで結露について考えてみると,ある温度から温度が下がっていけば結露が起こるわけですから,「結露しない家」というのはなくて,「結露しにくい家」があるだけです。困るのは,「結露するのが見えない家」つまり人に見えるところではなくて,壁の中で結露させれば,見かけは結露しない家になる。私が企画もの住宅を設計する時には「結露します」と言ってしまいます。「その代わり,まずいところでは結露しませんから,拭いてください」と。外断熱の方がよいかどうかについては,使い方によります。外断熱は断熱材で囲むヴォリュームが大きいので温度変化は小さくなる。内断熱はそれと比べれば温度変化は大きい代わりに暖房すればすぐ暖めることができる。だから,ずっと家にいるような場合は外断熱がいいし,昼間はいないような場合は内断熱が向いている。つまり選択肢のひとつということです。(大井注:高断熱・高気密については最終回にもう少し解説しようと思います)

III.時とともに変わる常識
・なくなった常識
ex:物忌み,方違え 平安時代だと,東南の角に玄関がないと友達が来ない,ということになるので困りますが,現在はそんなことはもちろんありません。

ex:洋風ですか,和風ですか? 10年くらい前までは,住宅について最初に訊くことでした。決まったイメージがあったからですが,最近はなくなってきました。

・新しい常識
ex:メールは常時チェックせよ。 住宅と直接は関係ありませんが,最近「メールチェックが遅い」といって施主からクレーム(電話)が来ました。「30分前に出したのにまだ反応がない」というのです。そんなにメールを見たくはないので,それなら他の人を紹介しますと言ったら,思った通り断っていただきました。

ex:柱はまっすぐでなくて良い。 以前は必ず柱・梁にすじかいを入れていましたが,全部三角形で構成することもできます。これによって設計の自由度を高めることができます。設計例:両端はコンクリートの壁です。これは防火のため,2回ももらい火をしたそうで。前の家が増築を重ねて相当暗かったらしく,とにかく明るい家ということで,南側には壁がありません。北側も2階には壁がありません。

IV.ところによって変わる常識
ex:暑すぎる雪国の家と寒すぎる香港の家 もてなしの意味で過度に暖房・冷房されることが多いのです。

ex:風水,気学 こちらはプランを見られると恥ずかしい家「風水ハウス」。風水完全版の住宅です。これをやるとすべての部屋が廊下のようになります。もともと風水は中庭を囲んで複数の棟が建つような家に対するものなので,1棟の住宅に適用するとおかしくなる。本当にいいんですか?と訊いたのですが,「そうしないと息子の成績が上がらない」そうで,こうなりました。一方,この家はプライバシーには気を遣っています。水平ルーバーで前面道路からは中が見えません。玄関部分には外側にもうひとつ大扉があって玄関ドアもふつうは見えません。気学についても光が横から来る,とか北北東がいけない(季節風や敵が来る)というのは中国の北の方でできたものなので,ところ変われば,ねじる必要があります。

V.人によって変わる常識
ex:部屋から一歩出るとそこは道路 これは外科医として開業している人の住宅。最初は話が通じなかったのですが,部屋から一歩出るとそこは道路と同じというのです。これは自宅(同じ建物)の中に常に他人(患者)がいるわけですから,自分のテリトリーは個室だけ,ということなのです。そこでリビング・ダイニングが8畳くらいなのに,個室はそれぞれ13畳くらいあります。

ex:僅か5mの通勤 こちらは文系の大学の先生の自宅。大学には週2日だけ行き,あとの5日は自宅にいる。2棟に分けて,間に屋根をかけて欲しいという希望だったのですが,これはつまりこの2棟の間が通勤なのです。浴室・寝室のある棟からリビング・ダイニングの棟に朝移動したら夕方までは寝室側には行かない,というわけ。

その他の非常識?な例
 住宅ではないのですが,50回くらい非常識と言われた建物。なぜ(長方形の)壁が斜めについたような外観なのか?これは内部で隠す必要のあるところが上下にずれていたからです。胃腸科の病院棟。胃腸科では夜間,出口に鍵をかけるのが常識だそうです。だいたい飲み過ぎが原因で入院している人が多いので,絞めておかないと夜,抜け出して飲みに行ってしまうというのです。鍵をかけたくなかったので,代わりに出口に至る外からも見える階段を強烈に明るく照明することにしました。恥ずかしくて出られない効果を狙ったものです。これはうまく行きましたが,電気代がかかるといって怒られました。洗面所にはトップライトをつけています。これは入院中,外の天気も分からなかった経験から,少しでも様子がわかるようにしたもの。ここの先生は患者を待たせる人なので,待合室は少しでも快適にしようと天井裏に照明を入れて,いい雰囲気にしました。そうしたら患者が熟睡してしまい,呼んでも来ない,という問題が出て怒られた・・・見に言ったら呼び出しが絶叫していました。高齢者施設では,各個室の扉の色(原色に)を変えてみました。お年寄りは番号をなかなか覚えてくれないから「右奥の緑の部屋」といった感じで言ってくれるのではないかと期待したのです。これは成功でした。狭小土地に建てた住宅,これは浄水通りですが,売れずに安くなったので買ってみたら,ハウスメーカーからは断られてしまったというもの。

ex:間取り図が出来ると工事が始まる。 もしそうだとすると,これは家のつくりがすでに決まっているということ。毎回,生活スタイルに合わせようとすれば,断面も変わるはずです。建築家の役目は,つっこんで話をして,時にはけんかもして,これなら住めるのか,と問いつめるところにある。何が常識かという決めることはできないのです。そこには事情というものがある。住まいについては,自分たちの判断になるわけですが,建築家にできることは,行き過ぎたことをしそうな時にけっ飛ばして戻すことくらいでしょうか。

VI.おまけ
ex:設計事務所に頼むと,設計料の分だけ高い(レジュメにあったが話はなし)

これで,前半が終了,休憩となりました。後半は大氏さんの講義です。

次回の公開講座は11/30(水),講師は石田先生。オランダ住宅建築の最新トピックが聞けるはず。

両面カラースキャナScanSnap

両面カラースキャナを使い始めました。富士通のScanSnap fi-5110EOX3です。ドキュメント・スキャナ的に使える小型の,最大読みとりA4までのものです。

最初にドキュメント・スキャナによる文書の電子化を間近に見たのは,もう15年ほど前,東京電機大のI先生の研究室でした。コピー機の読みとり部みたいな感じでした。その後も,たまに気になっていろいろ見ていましたが,本格的なものは高価だし,大きいし,なかなか手が出ません。一時期はふつうのフラットベッドスキャナで新聞や雑誌の切り抜きスキャンなどもトライしましたが,けっこう時間がかかるので結局中断。

そんな中,背中を押されたのは,「カードリーダー付HDD」でも触れたWeblogでした。シートフィーダー付きで,カラーOKで,両面読みとりという機械が,買えそうな価格になってきたのはここ数年のことだと思いますが,今年は大学の授業評価アンケートの読み込みをマークシート方式にして,学務課のドキュメントスキャナで読み込ませる体験をした後だったこともあるかもしれません。

さて,ScanSnapですが,たしかに読みとりスピードは快速。さすがにノーマル(150dpi)だとちょっと粗いのでファイン(200dpi)かスーパーファイン(300dpi)が良いようです。カラーと白黒は自動判定してくれますが,白黒というのは2値画像のようでグレースケールという設定はありません。グレーを使った原稿の場合はカラー設定に固定すればきれいに読めます。これまでのところ,一気に読ませたのは17ページ(論文誌のコピー)が最高ですが,ThinkPad X40(1.4GHz Pentium-M)でも途中で止まることはありません。さすがに読み終わった後,数秒間書き込み作業が残るようですが。

これで少しは机の周りがきれいになるか?

カードリーダー付ポータブルハードディスク

カードリーダー付ポータブルハードディスクを使い始めました。バッファローのDirect Station Pocket (HD-DPM20U2/CR)です。これまで,日常使っている道具については書いていなかったのですが,誰かの参考になるかもしれないと思い直して,書くことにします。

これには,いろいろな経緯があるのですが,ちょっと紹介しておきましょう。カメラの好きな人にはおなじみのリコーGRシリーズというのがあって,先日これのデジタル版が発売になりました。私も興味津々なのでリコーのつくっているblogはたまに見ていました。発売後,これを購入された方が撮影画像をアップしてトラックバックするという企画があり,いくつかトラックバックをたどっておりました。その中にshiologyというWeblogがあったのです。これがなかなかおもしろい。デジカメとMacに関しては大変くわしい方のようなので,大いに参考にさせてもらうことにしました。(塩澤さん,一応shiologyは全部読みましたので,そのうちまた)

その中に「メモリカードリーダーを使う理由」という項目があり,iPodとバッファローのリーダーを使われている由。興味を引かれて,自分のセットに加えるべきかどうか考えてみました。道具の全体像についてはおいおい書くとしますが,デジカメの画像をバックアップする(PCに移す)のに,これまでは以下のようにしていました。私のメインPCはIBM ThinkPad X40です。バックアップ用にはポータブルハードディスクを使います。

  • コンパクトフラッシュ/マイクロドライブ PCカードアダプター使用
  • SDカード X40のSDカードスロットに直接
  • xDピクチャーカード USB接続タイプのアダプター

よく使う3台のデジカメのメディアがなぜかばらばら。もちろん問題はないのですが,欲を言えばPCがなくてもバックアップしたいし,アダプターも増やしたくない。もちろん重いのはいや。

で,結論がDirect Station Pocketということです。これだとポータブルハードディスクの置き換え(容量は小さいけど)で全体の重量は増えないし,xDカード用のCFアダプターさえあればOKということになります。

とりあえず使ってみての感想。大きさ重さは思ったとおり。つくりもしっかりしている。説明書はちょっと不親切,結局CD-ROMの電子マニュアルを見ないとよくわかりません。まあ,大したことはないのですが。最初,何度かアダプター(富士フイルムDPC-CF)経由のxDピクチャーカードが読めなくて困ったのですが,何度かやるうちに読めるようになりました。しばらく使っていなかったから接触不良かもしれません。

ちなみに初期状態のままで,Mac(OS X)でもDOSのディスクとして認識され,iPhotoに写真を読み込むことができます。

音響設計家:豊田泰久氏特別講演(2)

2005年11月10日(木)19:00~21:00
九州大学 大橋キャンパス3号館322教室

大橋キャンパスで行われた音響設計家:豊田泰久氏の特別講演会の後半です。

前半は,主にシューボックス型のコンサート・ホールについてのお話でしたが,たとえばサントリーホールは形が違いますね。後半は,シューボックスでない形のホールについてのお話。

1960年にできたベルリン・フィルハーモニーホールは画期的なホールで,勉強させられるところも多いものです。平面形はシューボックスとは似ても似つかない形。(有名な指揮者の)カラヤンが音楽監督になってすぐに建築家シャローンがコンペで勝って設計したもの。音響設計はベルリン工科大学のクレマー。このホール最初は評判が悪かったのです。カラヤンのサーカス小屋などとも言われました(大井注:断面形がそんな感じですね)。しかしいいホールです。もちろんベルリンフィルがうまいこともあるし,使いこなしたカラヤンもすごい。このホールについてはいろんなことが言われています。反射板を変えたから良くなったとか,天井高を変えたからよくなったのではないか,とか。ディズニーホールを設計しているとき,クレマー先生にお会いして,本当のところを訊いてみました。先生は一言「何もやってないよ」と。

次にサントリーホールです。ラッキーだった部分もありますが,いろいろ勉強したホールです。(ベルリンとサントリーの平面図を示す)ホールの設計では早い反射音をどうやって持ってくるかが問題です。天井は高くしたいとなると壁しか頼るものはありません。そこでいろんなところに反射面を作ることになります。全体をブロックに分けて小さな壁をいくつも作ります。そして客席を分割して配置します。1997年の札幌コンサートホールも同じやり方です。このようなホールを日本ではワインヤード型と呼んでいます。この名前を言い出したのが誰かわからないのですが,サントリーホールの時からだと思われます。ベルリンのホールなどはvineyard shapeと呼ばれていました。ブドウ畑のことですが,サントリーだからかワインヤードになってしまった(大井注:そうだったのか,ワイン畑?ワイン倉庫?と不思議だったのです)。

シューボックス型とワインヤード型の特徴をまとめてみましょう。
豊田さんの書かれたこちらのページも参照

■シューボックス型
特徴 天井が高く,幅の狭い箱。歴史のある高名なホールに多い
適切な大きさ 小~中型 2000席以下
音響性能 良好に作りやすい
雰囲気 歴史的,フォーマル
視覚的印象 静的,格調
デザイン・拡張性 制限大
既存ホール 多い ウィーン・ムジークフェラインザール,アムステルダム・コンセルトヘボウ,ボストン・シンフォニーホール,バーミンガム・シンフォニーホール,紀尾井ホール,京都コンサートホール,すみだトリフォニーホール

■ワインヤード型
特徴 近代的でホール全体に親密感,緊密感がある
適切な大きさ 中~大型 1500席以上
音響性能 さまざまな工夫・検討が必要
雰囲気 モダン,ダイナミック
視覚的印象 動的,親密さ
デザイン・拡張性 可能性大
既存ホール 少ない ベルリン・フィルハーモニーホール,ライプツィヒ・ゲバントハウス,カーディフ・デイビッドホール,サントリーホール,札幌コンサートホール

京都コンサートホールはコンペですが,シューボックス型にするというのが条件でした。設計者の磯崎新氏が「うーん,シューボックスは難しいね」と。いろいろデザインしようとすると制限が多いのです。ハンブルクもワインヤードです。最近はワインヤード型の良さが注目されています。音だけで言えばシューボックスは良いのですが,どうしても見にくい席もできてしまいます。

さて,ウォルト・ディズニーホールですが,この名前はリリアン・ディズニー夫人が1987年に5000万ドルを寄付して作られたことから来ています。アメリカでは民間のホールとして作って役所に寄付するというしくみです。ラッキーだったのはサントリーホールの翌年に寄付が行われたことでした。建築設計はフランク・ゲーリーでずか,音響設計のコンペもそれとは独立にインタビューが行われました。ホールそのものは2003年10月にロサンゼルスのダウンタウンにオープンしたクラシック専用ホールで,ロサンゼルス・フィルハーモニックのホームグラウンドです。2265席のアリーナ型で,1989年に設計開始,14年がかりのプロジェクトでした。ロサンゼルスの真ん中で,ステンレス・スティールの外観がひときわ目立ちます。ちょうどフランク・ゲーリーの設計で話題になったビルバオ(スペイン)のグッゲンハイム美術館と似ていますが,これはディズニーホールのプロジェクトの途中で設計が行われたものです。ディズニーホールの最終的な工費は300億円に達しましたが,最初の寄付は60億円でした。これはリリアン夫人に相談された誰かが60億円あればできると言ったためにその額になったので,最初から300億円と言っていればそれだけ寄付されたかもしれません。費用がかさんだために,1994年にいったんストップします。このとき,ノースリッジで地震があり(阪神大震災のちょうど1年前),構造が全部見直しになります。プロジェクトは1998年に再開されました。ですから設計はグッゲンハイムより前なのです。音響設計も札幌コンサートホールより前のものです。札幌の時はすでにディズニーの1/10模型ができていたので,札幌の人たちを連れて行って見せましたら,まさか自分たちが後になるとは思わないから喜んで見せてくれました。そうしたら札幌が先にできてしまった。ゲーリーに電話して「似たようなのができました」と言ったら,「どうだった?」と。うまくいったことを伝えると「それは良かった。モックアップがうまくいったね」と。ディズニー・コンサートホールの内部はオルガンが変わっています。オルガンについてはアーキテクトと1年間大喧嘩したほどのエポック・メイキングなもの。

シューボックス型のホールでは,ほとんどのお客さんは別のお客さんの背中を見ていることになりますが,ワインヤード型ではこの他のお客との関係が変わります。つまりお客同士が見えるので,感動の瞬間を共有するというintimacyが生まれます。コンサートの前後でも知人がいるのが見えるなど,ホールの機能として重要なコミュニケーションが生まれます。社交ですね。今や音だけなら再生装置でも良いし,むしろその方がよい場合もあるかもしれませんから。オペラハウスは昔は馬蹄形をしており,同じような機能を持っていました。それがワーグナーのバイロイト以来,お客がみなステージの方を向くというのが近代劇場のスタイルになりました。ステージがおもしろければそれでも良いのですが,そうでないと・・・。コンサートに参加するとはどういうことか,ということで,決して音響だけではないわけです。

ディズニーホールにも小壁がたくさん使われています。オルガンは前に見えている斜めのものも装飾ではなく全部本物のパイプ(木管)です。ゲーリーは金属管を前にして,それを斜めにしたかったようですが,オルガンのパイプは非常に柔らかい金属のため,斜めにすると曲がってしまう,そこで木管を前面に出したわけです。これにはニックネームがついていて,フレンチ・フライと言います(なるほど!)

現在進行中のプロジェクトには以下のようなものがあります。

  • カンザス・シティ コンサート/オペラ 建築設計はモシェ・サフディ
  • WTC跡(ニューヨーク)カルチャー・コンプレックス 劇場が4つある
  • マイアミのホール マイケル・ティルソン・トーマスのオーケストラの本拠地
  • 深釧(中国)
  • ラジオフランスのホール(パリ) 1500席
  • デンマーク国立放送局のホール(コペンハーゲン) ジャン・ヌーベルのデザインで建設中。2008年オープン予定
  • ハンブルク ブラームス,メンデルスゾーンの生まれた町でマーラーも住んでいたところです
  • ヘルシンキ
  • サンクトペテルブルク マリインスキー劇場が有名,ゲルギエフ(指揮者)のいるところ

(コペンハーゲンの1/10模型の写真)これが音響模型で,中に人の代わりの人形がありますが,これは全部日本製。東急建設の技術研究所が作ったものです。ディズニー・ホールの時にも使いましたが,これを見てゲーリーがオープニングの時は全部日本人で埋めないと,とジョークを飛ばしていました。床にはマイクロホン,スピーカー用の穴が見えます。空気の吸収を模擬するために中には窒素ガスを入れます。

ハンブルクはちょっと小樽に似た感じの町です。ホールはエルベ川の河口にある倉庫の「上」に建てられます。元の倉庫は改修して全部駐車場になります。デザインはヘルツォーク&ド・ムーロンでホールは2200席。地元の新聞にも取り上げられました(見出しはDer klang von Toyota 豊田の響き)

サンクトペテルブルクのホールはマリインスキー劇場の隣に運河をはさんで作られるもので橋でつながっています。建築はドミニク・ペローの設計で繭のような鉄骨で覆われて見えるものです。ここのオーケストラはバレエ用,オペラ用,海外公演用などに分かれるほど大規模なものです。劇場から2~300mのところにオペラの大道具倉庫があったのですが,2年前に火事で焼けました。そうしたらゲルギエフが「ちょうどいいからコンサートホールを作ろう」と言いだし寄付を集めました。これも同時に作っていて,2005年5月に着工し,2006年にはオープン,1100席です。

ここからは質疑に入りました。

Q シドニー・オペラハウスについて,教えてください。

ご存じのように設計者のウッツォンが途中で交代したり,いろんなことがありました。ここはコンサートホールで人を入れたいということで,オペラハウスとコンサートホールを入れ替えて,コンサートホールの方が大きくなっています。コンサートホールのオリジナルの音響設計はクレマーですが,ジョルダンというデンマークのコンサルタントが引き継いで完成したものです。オペラハウスの方はアラップの設計です。ここの改修にも関わっていたのですが,ストップしてしまいました。(大井注:2005年夏に訪れた時は海側のホワイエ部などを中心に改修していると言っていましたね。ホールそのものに手をつける話はなかったような。ホワイエ側を開放的にするというのはウッツォンにアドバイスを求めた結果だそうです。)

Q ホールの内装や材料について

ホールの内装材料としては木が好まれますが,やはり見た目が重要で暖かい感じがします。メンタルな意味で演奏者がいいと思うのがよいのではないでしょうか。サントリーホールの壁は0.7mm厚の木を張っています。これは消防法の規制によるものです。日本は床については規制がありませんが,アメリカでは床にも規制があります。サントリーホールができた当初,東京のオーケストラからはずいぶん不満の声がありました。ところがヨーロッパのオーケストラが来て演奏するとうまくいく。この原因は東京文化会館との違いが大きすぎたことにあるようです。つまり演奏者の慣れの問題です。地方でホールができると,必ず地元のピアノの先生などがこけら落としの演奏をやりますが,たいていあまり評価されない。コンサートホールで演奏した経験がほとんどないのだから当然ですが,その評価が地元紙などには出てしまう。サントリーの場合は海外オーケストラの評価があったからラッキーでした。そのうち東京のオーケストラも慣れてきてうまく演奏できるようになると,「良くなったね,どこを変えたの?」と訊かれます。どこも変えていません(大井注:人間が外界を判断するときは自分が基準ですから,自分が変わったとは思わず,環境の方が変わったと思うわけですね)。

演奏者の意見というのはまちまちで,これはステージ上の位置で音のバランスが大きく違うことも原因です。ステージの上をあちこち動いてみると,驚くほど違う。聞き慣れたバランスだと思ったのは木管のオーボエの位置でした。私は芸工大フィルでオーボエをやっていたもので,オーボエの位置の音が落ち着くのです。演奏者と話しをする時に,この話をするとなるほどとわかってもらえます。

芦川先生のまとめ

ホールの音響設計から,音楽そのものや演奏の話にまで広がりました。芸術から工学まで幅広い芸工大,芸術工学部の教育の成果ということでしょうか。(豊田さん「それを言わないといけなかったんですね」)

次回の公開講座「劇場への旅 音楽のデザイン3」は,11月23日(水)17:50~「アクロス福岡」の見学会になります。プロセニアム仕様からシューボックスへの変換を実際に見て,内部からバックヤードの見学,ホールスタッフへの質問もできるそうです。興味のある方は九州大学芸術工学研究院の芦川紀子先生までお問い合わせください。

アイランド花どんたく訪問記

2005年11月13日(日)
福岡市東区アイランドシティ

今時珍しい?大都市の新規埋め立て地であるアイランドシティで開催されている第22回全国都市緑化ふくおかフェア(正式にはこういうイベントだったのか)「アイランド花どんたく」に行って来ました。緑化フェアそのものというよりも,新しいアイランドシティでのイベントとして認識している人も多いのではないかと思います。会場は,将来「中央公園」になる部分でテーマ館であるぐりんぐりんは仮設ではありません。

私の住んでいるところからは徒歩でも行ける距離ですが,一番近い照葉ゲートからは入場できず,一番奥の山笠ゲートまで行かなくてはいけません。自転車で行くとたぶん駐輪場まで戻らなくてはいけないだろうし,照葉ゲートから出ることはできるようだったので,往きはバスで行くことにしました。駅からのシャトルバスは無料ですが,途中には止まらないのでふつうの西鉄バスで180円也。家族で行きましたが,子供はエコルカードだし,妻はひるパスを持っているので,お金を払うのは私だけ。10分おきの運行と気合いが入っています。

ゆっくりと15:00すぎに行ったのですが,駐車場待ちのクルマが並んでいます。山笠ゲート付近のバス停に着くと,観光バスがずらりと並んでいるのも見え,けっこう人が来るんだ,という感じ。ゲートの前にはたしかに山笠らしきがあります。(今回から写真のサイズを大きくしてみました。クリックすると長辺が640ピクセルで表示されます)

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Olympus E-1 Zuiko Digital 14-54mm(28mm equiv.)
ISO200 WB auto

ゲートをくぐると,人の波!香椎浜からアイランドシティへ向かうところは,人気もあまりないようなところなので,ここにこんなに人がいると,びっくりです。

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Olympus E-1 Zuiko Digital 14-54mm(28mm equiv.)
ISO200 WB auto

テーマ館となっている「ぐりんぐりん」は伊東豊雄氏の設計。周囲も花に囲まれていて緑化フェアらしい感じになっていて,いい雰囲気です。

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Olympus E-1 Zuiko Digital 14-54mm(28mm equiv.)
ISO200 WB auto

テーマ館第1展示室では,お目当てのひとつ「植物画世界の至宝展」をやっています。紙に描かれた水彩画が多いので,もちろんガラスの入った額に入れられていますが,上部にきちんとローボルトの照明がセットされており,見やすい展示になっていました。細かなディテールが売り物でもあるので,至近距離まで近づくこともできますが,普通1mくらいの距離で見ているとその前に割り込んだり通ろうとする人がいるのがちょっと。出口のショップで,図録とカレンダーを入手。

第2展示室は世界の花祭りとマレーシアイポーガーデンが中心。入口のすぐ脇の部屋で「建築家・伊東豊雄展」と称してぐりんぐりんの模型展示とビデオ上映が行われていましたが,私が行った時には誰もおらずひっそりしていました。

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Olympus E-1 Zuiko Digital 14-54mm(28mm equiv.)
ISO400 WB auto

第3展示室では福岡の花・緑~過去・現在・未来~の展示。過去のメインは国宝の金印。けっこう間近で見られますがなぜか撮影は禁止。未来としては植物と光の関係を知るためにということで4色のLEDによる栽培の展示。

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Olympus E-1 Zuiko Digital 14-54mm(28mm equiv.)
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今回の緑化フェアの目玉が「青いバラ」。特別展示室になっており,入口も別です。当然見るつもりで行ったのですが,入口の待ち行列は30分を軽く超えており,そこまでするか?ということで断念しました。

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Olympus E-1 Zuiko Digital 14-54mm(28mm equiv.)
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さて,会場は虹の池という池の周りにアジアンティーガーデンや百景園などがあり,休憩用のベンチなどもたくさんあります。その中に円形の白いベンチがあり,外側と内側の両方に座れそうな場所があります。ちょうど環境心理の教科書に出てくるソシオフーガルとソシオペタルに対応?ところが,現在の置き方だと,内側に入るには乗り越えるしかありません。どうなっているんでしょう。

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Olympus E-1 Zuiko Digital 14-54mm(28mm equiv.)
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最後に,大西洋横断飛行で有名なリンドバーグが夫妻で福岡にやってきた時に乗ってきたロッキード・シリウス号の復元機展示を見ました。実物はアメリカのスミソニアン国立航空宇宙博物館にありますが,こちらのものは福岡に飛来した当時の外観に復元したものです。福岡に来たのは1931年で,名島水上飛行場というのがあったそう。現在でいえば城浜団地の南側あたりで,当時は当然海。石碑があるそうなので,今度見に行こう。復元自体は福岡工業大学のモノづくりセンターが担当したようです。

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Olympus E-1 Zuiko Digital 14-54mm(28mm equiv.)
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シリウス号の展示は環境共生館というところで行われており,アイランドシティ全体についての模型やパネル展示も。パネル展示は制作:九州大学出口研究室とのこと。パネルの制作にはプロが関わっていそうでしたが(ほんとに研究室内であのパネル作れるんならすごいことです)。

予定通り,照葉ゲートから出て,歩いて香椎浜ショッピングセンターの裏口から入り,買い物をしてから帰りました。クルマの推奨ルートはかもめ大橋経由になっているはずですが,香椎浜方面はずいぶん渋滞している様子でした。道路の容量を確保しないなら,いろいろ対策すべきなのに。

日本人初のFIAワールドチャンピオン誕生

2005年11月13日(日)
オーストラリアからのニュース

モータースポーツの世界で,日本人初のFIAワールドチャンピオンが誕生したといううれしいニュースがありました。「ワールドチャンピオン」ですよ,アジアとかじゃなくて。

自動車ラリーのプロダクションカー選手権(PCWRC)にスバルから出場している新井敏弘君がオーストラリアで決めてくれました。ついにやりましたね,おめでとうございます。くわしいニュースはスバルのホームページでどうぞ。私の車もスバルなんですけど,何か記念品かなんかつくらないかなあ。最近の流れからすると,インプレッサのチャンピオン記念限定車が販売されるのでしょうね。

WRCの方のオーストラリア・ラリーは不運なカンガルーたちが勝敗の鍵を握ったようです。

早くもクリスマス・イルミネーション

2005年11月12日(土)
ホテルオークラ福岡

すでに新聞等でも話題になっていますが,近年11月になると商業施設等がいっせいにクリスマスの装飾,イルミネーションを始めます。

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Olympus E-1 Zuiko Digital 14-54mm(28mm equiv.)
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これはホテルオークラ福岡のロビーに飾られたもの。青色LEDが見る角度によってはかなりまぶしいものもあります。オレンジ色と周期的に切り替わるのですが,オレンジになるとぐっと暗くおとなしくなる(もう少し輝度をそろえたらどうなんだろう)。周囲のインテリアに対してはずいぶん派手な印象。

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Olympus E-1 Zuiko Digital 14-54mm(28mm equiv.)
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こちらは同じホテルの地下,中華レストランの前に飾られた小振りのもの。周りの雰囲気には合っています。

それにしても,2カ月前から飾ってしまうと,いまひとつ気分が出ないように思うのは私だけ?10年ほど前に11月末から12月にかけてヨーロッパに出張したことがありますが,12月になると同時にクリスマスの装飾がいっせいに飾られてとても季節感があったことを思い出します。西洋流をまねるなら11月はThanksGivingだよねえ。

音響設計家:豊田泰久氏特別講演

2005年11月10日(木)19:00~21:00
九州大学 大橋キャンパス3号館322教室

おすすめイベントに書くのを忘れてしまったのですが,音響設計家:豊田泰久氏の特別講演会が大橋キャンパスで行われました。この講演会は,芦川先生が企画されている,九州大学芸術工学部公開講座「劇場への旅-音楽のデザイン」第3回にあたりますが,今回に限り聴講自由として学生などにもアナウンスされていたものです。題して「劇場・ホールの音響特性:設計者の目から」

講師の豊田泰久氏は九州芸術工科大学 音響設計学科の5期生で,卒業後は日本でもっとも有名な音響設計事務所である永田音響設計で数々のコンサート・ホール設計に関わって来られた方です。

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FinePix F700 SuperEBC Fujinon 7.7mm(35mm equiv.)
ISO400 FL4200K

まず,音響設計に関わられた数々のコンサートホールの中から,代表的なものの紹介がありました。最近の中で,もっとも著名なものはウォルト・ディズニー・コンサートホール。ディズニー未亡人の寄付により建てられたもので,1989年に設計が始まり,やっと2003年にオープンしたものです。このホールの設計をきっかけに,LAに住むことになり,5年目だそうです。日本では仕事が減ったから・・・などとおっしゃっていますが。

永田音響設計に入られてから現在までは,日本に音楽ホールが数多く作られた時期と一致しています。担当されたものだけで約50,永田事務所全体では300近く。また,来週ハンブルクからホール関係者が日本に視察に来るとのことで,たしかに以前では考えられないことです。

続いて歴史的な3大ホールの紹介。ウィーンのムジークフェラインザール(楽友協会大ホール),ボストン・シンフォニー・ホール,そしてアムステルダム・コンセルトヘボウ。

ムジークフェラインザールは,毎年正月のNHKで中継されるニューイヤーコンサートの会場としておなじみです。ただの箱であることが特徴(写真と平面図による説明)。音がいいのでも有名。オープンは1870年頃で1700席。

ボストン・シンフォニー・ホールは1900年のもので2600席とやや大きい。ただし,イスは現在の標準からすれば小さく,クッションも薄いので,今のイスだと2000席くらいしか入らない大きさ。これも単純な箱。

アムステルダム・コンセルトヘボウは1890年のもの。2200席くらい。角が丸いがこれも単純な箱。このような形のホールはシュー・ボックス型(靴箱)と呼ばれます。

さて,この3つは音が良いというが,では音の良さとはどういうことか。まずインパルス・レスポンスが示されました。するどい音(手をたたく等)の大きさが減衰していく様子を縦軸に音量レベル,横軸に時間をとって表した図です。するどい音としては指をはじいて見せます。最初に直接音が聞こえ,次に初期反射音(数十ms~100ms),そして残響音と解説されます。それから残響時間。音量が減衰していくカーブの傾き,という説明。設計に時に計算・検討し,重要ではあるが,音の響きを説明するにはなかなかやっかいな数字。

レスポンス波形は細かく見ればとびとびになっていますが,これは耳には分かれて聞こえない。つまり直接音と反射音を一緒にきいていることになります。これがホールで聞くと音がふくよかに聞こえたり,クリアに聞こえるかどうかなどに関わっています。直接音のすぐあとに一緒に聞いてしまう音である初期反射音がどういう反射音であるかが重要で,設計時にはこれをコントロールするのです。どういう反射音がどちらからくるのか,高音なのか低音なのか(周波数特性),あらゆる可能性が検討されます。

では,反射音は何によって決まるのでしょう。たとえば天井が高ければ距離が長くなるので反射音が来るのは遅くなります。壁との距離が違えば,また変わってきます。つまり場所によって変わります。このように同じ部屋の中でも場所によって異なる反射音のストラクチュアが大切なのです。残響時間の方は,ひとつの部屋にひとつの数値しかないので,これだけでは表せないが数字は一人歩きをします。サントリー・ホールを設計していた時,どのように説明しようか困っていたら,サントリーの人が「それはウィスキーのアルコール度数みたいなものですね」と言ったとか。なるほど,その通りで,ウィスキーのアルコール度数が10度では困りますが,アルコール度数があるからおいしいウィスキーとは言えません。おいしさはそう簡単には説明できないのであって,必要な数字ではあるけれどそれだけではないということです。

このようにとても重要な初期反射音がきれいに聞こえるためには,部屋の形が重要。たとえば吸音のためのカーテンの位置は,どこであっても残響時間には影響しないが,反射音の構造には大きく影響します。

ここで,コンサートホールと多目的ホールの違いについて。多目的ホールと呼んでいるのはマイク・アンプを使って拡声を行うホールです。マイクを使う場合には音が小さければヴォリュームを上げればよいし,後ろの席で小さければスピーカーを置けばよい,というようにクリアに聞くためには響きはむしろじゃまになることの方が多いので,生の音と響きのみを考えるコンサートホールとは大きく異なるのです。

多目的ホールはどこも同じような構成になっています(事務所にあった写真を借りてきたのですが,どこのホールかわからない,とのこと)。図面も,名前が書いてなければどこのものかわからないくらいどれも似ている。さて,客席からステージを見たときに,多目的ホールの特徴は,ステージのまわりに額縁が見えて外側に壁があることです。コンサートホールと違ってさまざまな用途に使うために舞台の上には舞台吊物(美術バトンや照明,音響反射板など),舞台袖にも幕や反射板などいろいろな装置が必要になります。客席側にも照明投光室が必要。伝統的なシューボックス型のコンサートホール(天井は高いが幅は狭い)では客席を増やすとステージまでの距離が遠くなりすぎます。またステージは大きすぎると舞台装置が大がかりになりすぎますが,客席を増やすにはステージまでの距離を考えれば幅を広げる必要があり,ステージ周りに壁が出てくるのです。なお,多目的ホールから音響反射板をなくせば演劇ホールとなります。

多目的ホールとコンサートホールの音響的な違いはなんでしょう。空間の形はどのように影響するでしょうか。初期反射音として壁や天井で1回だけ反射した音がどうなるかを見るために音線図を見ます(光のように正反射すると考える)。そうすると,シューボックス型では平らな壁面・天井面で一様にきれいに反射音が分布するのに対し,多目的ホールの形では,中央に一回反射した音の来ないところができることがわかります。このあたりはチケットの一番高いところですね。マイクを使う場合にはスピーカーの位置を考えても一番良い席になりますが,クラシック・コンサートでは悪い席になってしまいます。

一方,シューボックス型はなぜ幅が狭いのでしょう。幅が広いと壁から来る初期反射音は遅くなってしまいます。それでは天井を低くしたら?空間の容積が小さくなると残響時間が短くなってしまいます。どちらかといえば,幅を狭くして天井が高い方が設計が楽なのです。もっともウィーンのムジークフェラインができたころは,そんなに幅の広いものは作れなかったので,たまたまいいものができたのかもしれません。いいものができれば,当然長く残ってくるわけです。

ここで,前半終了。休憩。

その2に,つづく

公開講座 「住まいの常識を問う」第2回

2005年11月09日(水)19:00~21:00
九州大学 大橋キャンパス5号館512教室

九州大学芸術工学部公開講座「住まいの常識を問う」第2回が行われました。
講師は環境計画部門の土居先生(建築史)。

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FinePix F700 SuperEBC Fujinon 7.7mm(35mm equiv.)
ISO400 FL4200K

「あたりまえでない住宅」と題して,ひとりで住まう/みんなで住まうの両極端な住まい方のお話。ひとりで住まう形の例としては,Mies van der RoheのFansworth House,菊竹清訓のスカイハウス,塔状都市・海上都市,ピーター・クックのプラグイン・シティ,黒川紀章の中銀カプセルタワーが紹介されました。ひとりで住まうというのは,歴史的にはあたりまえではなく,20世紀的な極端と言うお話です。

続いては逆の「みんなで住まう」。みんなで住まうといっても今の集合住宅ではありません。中世のフランスに始まるお話。そのころはあたりまえだったかもしれないけれど,今からみるとちっともあたりまえではありません。たとえば,中世の版画に描かれた公衆浴場。もちろんみな裸ですが,テーブルもあって宴会を兼ねている。今とは常識が異なるようです。キーワードとして「多目的性」「雑居性」,雑居も男と女,大人と子供,主人と使用人が混在する雑居です。睡眠も個人的な行為でなく,他人同士でも男女も含め大きなベッドでみんなで寝るということもあったそう。他人に触れないというマナーで成り立つ世界。

フランスでも近代になると,今度はブルジョワ住宅のように反対方向の極端に振れていきます。家族の親密さが生まれたり,「子ども」という概念が誕生したり。親が愛情を感じて初めて「子ども」なのであって,そうでなければ単に小さい人間というだけだ,ということ。これって他の文化圏ではどうだったんでしょう。

一方,同じころに同じフランスで労働者階級は家族より共同性を求めていたらしく,まったく違うメンタリティ。人は環境でも作られる?不思議なものです。

最後にフランソワ・ダルグルの非=住宅プロジェクト(1965)。持ち運び可能な一室空間にハイテク機器。ちょっとした空間と情報があればいい?というもの。空間の形は縄文時代の竪穴住居にも似ている?そこに描かれている人はヒッピーのような風情で裸でサングラスをかけている。力の抜けた感じがなんとなくいい,というのが土居先生の評。住宅って何?と考えさせるプロジェクトです。

次回は11/16(水),講師は田上先生の他,建築家の大氏正嗣氏と谷口遵氏です。住宅建築の最新トピックが聞けるはず。

本日のびっくり-バスのレヴ・リミット

今日,びっくりしたこと。

路線バス(福岡の西鉄バス)に乗ったのですが,えらく高回転までエンジンを回す運転手さんでした。バスはディーゼル・エンジンですし,低回転型です。タコメーターを見ると,推奨使用域(グリーンの表示)が1000~1900回転,レッドゾーンは2500回転からです。

もよりのバス停で乗ると,すぐに都市高速道路のランプを上がるのですが,3速からシフトアップする気配がありません。シフトアップをうながすブザーが鳴り続けているので,タコメーターを覗くと,3000回転を超えたまま坂を上がっていきます。登り切るまで10秒弱・・・

料金所をすぎて加速するときにもレッドゾーンまで入れています。これって,どういうことなんでしょう。タコメーターの表示がおかしいのか,レッドゾーンの付け方が無意味なのか,はたまた?少なくともレヴ・リミッターはないわけです。エンジン音からすると,それほど無理矢理に回っている感じはありませんでしたが,壊れないんだろうかと不安になります。

その昔,京都観光というバス会社のスキーバスが高速道路でエンジンをブロウさせ,後部座席にオイルを吹き上げて乗客が大やけどという事故がありました。もちろんその一度しか記憶にありませんが,そのときには壊れた部品を道路にもまき散らして,たまたま後ろを走っていたCG(CAR GRAPHICという自動車雑誌)の長期テスト車がぶつかったという記事を翌月読んだのがさらに印象的だったのです。

バスの最後部座席に座るのはやめよう・・・と思ったりしました。

公開講座「住まいの常識を問う」始まる

2005年11月02日(水)19:00~21:00
九州大学 大橋キャンパス5号館512教室

九州大学芸術工学部公開講座「住まいの常識を問う」が始まりました。
コーディネートは環境計画部門の田上先生(建築計画)

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FinePix F700 SuperEBC Fujinon 7.7mm(35mm equiv.)
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セミプロという感じの方や,公開講座の常連という方など,多彩な顔ぶれが集まりました。

最初は九州大学大学院芸術工学研究院 環境計画部門の紹介から始まり,「住空間への創造力」として,近代以降の日本における住宅の変遷をたどった後,「拡張する住宅」のお話。こちらは田上先生による沖縄の住宅調査に基づくものです。一見,妙な感じだけれど,住み手の意志は感じられる住宅群・・・無条件に良しとは言い難いところもあります。

興味のある方は田上先生の著書をどうぞ。
田上健一著「拡張する住宅 沖縄にみる自律的居住環境デザイン」創英社/三省堂書店

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FinePix F700 SuperEBC Fujinon 7.7mm(35mm equiv.)
ISO400 FL4200K -1EV

次回は11/9(水),講師は土居先生(西洋建築史)です。フランスの住宅の話が聞けるはず。

RSSリーダーを試したが・・・

新聞にRSSリーダーの記事があった。

見出しは「ネット更新情報のみ一括表示」である。RSSという名前は見かけるものの,実際に使ったことはなかった。頻繁にチェックするWebサイトはいくつかあるが,更新されているとは限らないので,これがわかるなら,ものすごく便利だ。

記事にはいくつかのRSSリーダーの紹介があるが,ポータルサイトgooがgoo RSSリーダーを無料配布しているらしい。早速ダウンロードして試してみた。

残念ながら,ぼくがよく見るサイトのほとんどはRSS対応ではないようで,御利益はほとんどなかった。ブログが中心の人だと良いのかもしれない。ふつうのサイトの更新をチェックするのはどうやるのかな?何か自動化の方法があるのだと思うのだけど。

ココログ大容量化

久しぶりのブログ更新である。

このブログを置いているココログが大容量化されたというお知らせが出ている。1ファイルの容量と1日あたりのアップロード容量の制限はあるものの,2GBまで使えるようになったらしい。@niftyのホームページの基本容量は相変わらず20MBである。この違いはなんなのか?大井尚行Onlineの方は現在17.3MBほどあるので,そろそろ考えなくてはいけない。

自宅のインターネット環境は,マンション単位で契約しているプロバイダーなのだが,こちらの容量は50MBあるので,どこかのフォルダーごと引っ越しすることになるのだろう。一番影響の少ないのはどこかなあ。

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