黒川温泉紀行(日本の美を考える)
COEワークショップ等の研究会企画を終え,讃井先生の慰労も兼ねて,黒川温泉まで一泊旅行としゃれこみました。
黒川温泉は多くの人に好ましいとされている環境だと言えますから,高橋君の研究ではないですが,日本の美を考えるという意味でも参考になるはずです。
最初の写真は,宿泊したいこい旅館の玄関部分です。ここの旅館で感じたのは,少なくとも目に見える部分のほとんどが自然素材で統一されているということです。木,土,石ですね。もう少し加工されている素材としては,ガラスがありますが,ガラスは嫌みがない材料のようですね。まあ石を加工したものと言えなくもない。写真の中には金属製の「たばこ」の看板があります。金属も少量なら大丈夫ですね。釘とか金具類もありますし。鉄骨や鉄板など大きくなってしまうとどうも具合が悪いようですが。
次は,露天風呂です。露天風呂は石・岩を組み合わせて造るのが普通ですね。周囲は板張りが多い。すだれなど竹素材も使われます。露天ということで,生きている樹木や竹も重要です。
看板の類も情報のために欠かすことができませんが,ここのものはよく気を遣ってあって,基本的に木の板です。さらに墨またはペンキの筆による手書きが多い。これは大切です。ワープロ文字のプラスチック板では興ざめです。
照明器具は金属の笠付きのはだか電球。一部電球色のコンパクト蛍光灯もありましたが,電球に近いサイズのタイプでふつうの人は気が付かないでしょうね。自然素材との関係で言えば,ふつうに火を焚いたり,ろうそくくらいのもので得られる色温度。白っぽい光は簡単にはつくれませんから,こういう環境には合わないのでしょう。
ここが残念,という感じで目に付くのは,ビニールや金属のパイプが一部見えてしまったりしている部分。人の目には違いが一瞬でわかるのですが,どのような手がかりなんでしょうね。このあたりを解明したいところ。
インテリアも同様に造られています。内装は基本的に板張りで,磨りガラスや和紙で拡散された光。人工光源は基本的に低い色温度。装飾としては植物が使われています。写真ではほうずきが見えています。
さて,いこい旅館ですが,数え方にもよりますが約10種類のお風呂が館内にあります。パンフレットやホームページで見ると「女性専用」といった表示もありますが,これは時間帯によって変更される(深夜や朝に男性用になる)ので,宿泊の場合にはほとんどすべてのお風呂に入ることができます。混浴とあるものも時間帯によっては女性専用になります。
いこい旅館の系列施設として,お宿「野の花」がもう少し山の上にあり,いこい旅館に泊まるとこちらの露天風呂に無料で入ることができます。夏の場合,黒川温泉に行くだけでもずいぶん涼しく感じますが,野の花まで上がるとさらに涼しくて気持ちがいい。帰りに寄って正解でした。
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